仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ 感想
 見てきましたー。
 せっかくなので、今回は3Dに挑戦。個人差もあるだろうけど、動きの激しいシーンではところごころ線が荒れて見えてしまったのが残念かな。でも、ラストのライダーキックとかの迫力は、3Dでなければ味わえないものだったと思う。
 それに何より、3D映像でも楽しまなければ前座のゴセイジャーが苦痛でたまらん。

 当然ですがネタバレするよ。






 ファーストインプレッション

 感想を書く前に、見終わって直後の第一印象を述べるとするならば、「良くも悪くも番外編」といったところでしょうか。せいぜい、風都タワーの破壊によって背景美術に変化が生じているくらいで、本編に影響のあるような何かは一切存在してないし。これはきっと、物語も終盤に入っている状態の作品に、映画視聴前提のようなネタを盛り込むわけにはいかないという事情が関係しているんだと思う。
 そんなわけで、本編とのコラボという意味では面白みのない映画となっていますが、反面、ひとつの番外編としては、起承転結しっかりと構成された非の打ちどころのない仕上がりになっていたと思う。
 わずか60分ちょいの尺で敵の正体や思惑について過不足なく描写し、それによって苦悩するフィリップの成長物語を盛り込み、かつ戦闘シーン山盛りなわけですからね。踊る大捜査線だのアリエッティだのトイ・ストーリーだのと、大物大作映画がずんどこ存在する時期に公開されただけあって、相当しっかりと練りこんだ脚本になってます。三条神は流石やわ~。


 サイクロンドーパント・マリア

 まあ、照井を散々ボコッていたボムメモリーとトリガーマグナムを使っていない時点で、この人=シュラウドという図式は成り立たん罠。つっても、フィリップはあの場にいなかったから勘違いしても無理はない。
 フィリップが死人であるということを大道が知ってたから(兄弟発言)、てっきり園崎家との交流そのものは持ってるんじゃないかと思ってたけど、その辺は語られないまま終わってしまいましたね。
 フィリップが彼女のことを母親だと勘違いするくだりは、TVで家族について色々と思うようになった成長を踏まえていて良いとか、魔少年から人間へと変化を果たしつつあるのを象徴しているとか、色々な感想が浮かんだんだけど、まあ、そういうのは置いといて、一番に思ったのは、

「やだ! この子恥ずかしい///」

 だわなw
 全然関係ない人を勘違いして母親呼ばわりとか、一生のトラウマになってもおかしくはないw あれだ、学校の先生をお母さんと呼んでしまうアレw


 結局出てこなかったシュラウドェ……

 鳴滝さんのプリキュア本でも手伝ってたのだろうか。


 恐怖のお笑い集団テロリスト NEVER登場

 まあ、みんな映画見た後だろうから書いちゃうけど、死者の兵隊。
 財団Xのコンペティションにおいて、ガイアメモリに負けちゃったというくだりは、何だかジオニック社とツィマッド社の関係を思い起こさせますね。
 これはTV版にもいえることなんだけど、これによって、いよいよ財団Xが真のラスボスになってきたんじゃないかと思います。この分だと、ガイアメモリとNEVER以外にも非人道的な実験は色々やってそうだし。
 何の得があってそんなことしてるのかサッパリ分からないという問題もあるけど、琉兵衛さんも倒されたことだし、加頭さんとの戦いで明らかになるのかな。

 彼らに関しては、どうしても取れる尺が短い分、オーバーリアクションや大げさなオカマ表現なんかでキャラ立てをこなしていた印象が強いですね。そんな中、ヒートの女だけは翔太郎とのやり取りによってキャラ立てを図られていて、これが美人バイアスというものなのかと思った。


 ルナジョーカーマキシマムドライブ

 本邦初公開。これで基本技は全部出そろった事になるのかな。
 分身して触手で捕まえてから攻撃するという、思っていた以上の外道技で吹いたw
 ついでに、アクセルも変形してからのエンジンマキシマムドライブを初披露。TVでもテラードラゴンに似たような特攻を仕掛けてたけど、基本的にはこういう技なのね。


 サイクロンマキシマムドライブ

 基本技が揃ったかと思ったところで、いきなりのサプライズ。フィリップサイドのメモリでもマキシマム可能なのかよ!
 ……と思っていたら、MOVIE大戦でも使っていたようです。ショボーン。


 仮面ライダーエターナル

 どんな仰々しい攻撃を仕掛けてくるのかと思いきや、武器はナイフ一本で、装飾もマントをはためかせるだけと、意外なくらいシンプルにまとまっているボスライダー。
 エターナルメモリでのマキシマムドライブも攻撃用ではありませんし(凄い斬撃もあったかな?)、ここまでシンプルにまとまっている闇ライダーというのも珍しいですね。マントさえ脱いでしまえば、デザインも非常にスマートだし。
 カブトとかと同様、スペックが優れているというよりは、中の人の戦闘能力で強さを獲得しているという印象の仮面ライダー。

 それにしても、彼のナイフはリアルに痛そうだ。これ多分、TV版だと登場できないね。得物を振るうライダーは多いけど、彼らの多くが非現実的な装飾を施したり、刃先を丸めたりしている中で、ここまで現実的なナイフを扱うライダーというのも珍しい。


 おやっさん登場

 色々と解釈できるシーンだけど、ディケイドから渡されたカードが一時的に実体化していたというのが一番しっくりくる説ではある。
 でも、あのスカルはやっぱり別人であるわけで、おやっさんが来てくれたと考えるのが浪漫だよなあ。
 消えていったおやっさんは、この後、アクセルがボコられた場合に備えておやっさんソングを歌う準備をしていたのだろうか(エー


 仮面ライダージョーカー

 僕みたいな、ステゴロライダーを見たい見たいと思っている大きなお友達には実に嬉しい仮面ライダー。マキシマムすると昭和ライダーの効果音が鳴るし、これは意図的に昭和テイストを汲んでますね。
 エターナルの凄く痛そうなナイフ同様、玩具を売らなければならない制約上、TVではどうしても武器を振り回すシーンが多くなってしまうわけで、このライダーもまた、劇場版ならではの存在と言えるのかもしれない。

 閑話休題になっちゃうけど、やっぱ、特撮は素手で戦ってナンボだよなあ。ここんとこ見た特撮作品の中だと、その辺を一番頑張ってるのが劇場版ウルトラマンでしょうか。あれもあれで巨大感を失ってはいるけど、そもそも出てくるキャラのほとんどが同じ大きさだし、昭和ウルトラマンはあのくらいの速さでキビキビ動いてたしね。むしろ僕は、ティガが放送された時、あまりにゆったりした動きでびっくりした覚えがある。

 メモリ一本差しである以上、スペックそのものは素のダブルより低い(というか最大の特徴であるフォームチェンジを封じられてるのが痛い)わけで、劇中でも結構苦戦してましたが、翔太郎の根性故か、何やかんやで敵幹部二人を撃破する大金星。エターナルとの戦いでも頑張ってたしね。凄く格好良かった。


 余裕しゃくしゃくな琉兵衛さん

 クレイドールメモリが使用不可能だった以上、テラーメモリも右に同じくな状況だったと思われるわけで、正直、ここで余裕ぶってる場合じゃないと思うのですが、何か手でも打っていたのでしょうか。
 例えば、例のおでん屋台(笑)を通じて鳴滝さんなり栄次郎さんなりに救援を要請していたとか。で、オーズが派遣されてきたと。
 もしそうだった場合、ディケイドやらディエンドやらまで来る可能性もあったわけで、大道さんはほんま詰んでるでぇ。


 タカ! トラ! バッタ! タ・ト・バ! タ・ト・バ! タ・ト・バ!

 というわけで、空気を読まないゲスト登場。
 「ここは俺に任せて先に行け!」な分、去年夏のダブルよりはナンボかマシですが、肝心のダブルがあっけにとられて動けずにいるというw
 多分、翔太郎達は「え? ゲストライダーってラスボスをボコるのが仕事なんじゃないの!?」とか思ってびっくりしていたんでしょう。違うからね! 冬にやるなよ!
 オーズは必殺技で音声が流れていなかったんですけど、ゲスト出演故に省略されたか、剣での必殺技は音声が無いのか、もしくは通常攻撃だったんですかね。タカキリバコンボでタ・カ・バ! が省略されてたのは、いちいちやられてもうっとおしいだけだし、正解だと思います。


 ルナドーパント撃破

「さあ来いオーズ! 別に俺はマキシマムドライブじゃなくても死ぬぞ!」


 スーパーマダオタイム

 25個ものメモリがマキシマムドライブされたり、ダブルが全フォームを駆使したりと、今回はマダオ大忙しの件。
 ダブルが見せた怒涛のフォームチェンジは、これこそダブルの真骨頂というか、エクストリーム登場以降の力押しっぷりに若干のフラストレーションがたまっていた身として、非常に満足度の高いものでした。
 平成ライダーは、基本フォームを駆使してた方が殺陣的に面白い印象があるなあ。
 というか、強化フォームのスーツは基本的に装飾が多く、アクターさんが動きずらいデザインになってるから、そこら辺が影響してるんでしょうか。


 サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム

 ベルトに風の力を受けて強化変身という、何とも初代リスペクトな超究極形態。
 はっきりいって、ここら辺の流れはおやっさん登場以上にご都合的であるんだけど、そこら辺は「風都を守る者」として仮面ライダーを描き続けてきた積み重ねで解消している感じ。
 というかまあ、細かいこたぁ(ry
 最後のライダーキックは、是非公開中に3Dで見て欲しい。ちょっとした鳥肌モノ。


 「死ぬのは久しぶりだな」

 思えば大道というキャラは、短い上映時間の中で、初登場時に死人の伏線(銃弾受けてもケロリ)を張り、NEVERの正体が判明した後は後先無用の道連れ大作戦を決行し、いまわの際にはこの台詞なわけで、全ての言動・行動を「死者である」という設定に直結し、キャラ立てを成し遂げた、まこと秀才的キャラクターであるといえるかも知れません。
 NEVERの面々で分かる通り、サブキャラクターならオーバーリアクションなどで誤魔化せるけど、さすがにラスボスまでそれで通すのは無理があります。そんな条件の中、三条先生が出した答えは、キャラクターのモチーフとなるもの(この場合「死者」)を設定し、あらゆる場面でそれを連想させる振る舞いを取らせるというものだったのでしょう。
 ジャンプの新人漫画家さん達は、大先輩でもあることだし、そこら辺学び取って欲しいもんだ。←敵を作ると分かっていてもつい書いちゃう。

 そういえば、仮面ライダーエターナルというのも「死人だから永遠である」ということなんだね。今、気がついた。


 まとめ

 そんなこんなで、ダブルの締めくくりに相応しい(いや終わってないけど)、完璧に完全で幸福な映画だったと思います。
 なんか、2D側だと上映終了後に冬のMOVIE大戦でダブルが続投することも分かったらしいですし、ここまでのダブルに乾杯。これからのダブルにも乾杯。

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by ejison2005 | 2010-08-11 22:58 | アニメ | Comments(11)
Commented by tzk373 at 2010-08-14 23:11 x
「T」のメモリってトリガーですよね?
トライアルって・・・
Commented by gantaku at 2010-08-15 21:34 x
tzk373さん
何を言いたいのか良く分かりませんが、テラーもタブーTじゃないですか?
Commented by tzk373 at 2010-08-15 22:18 x
あ、言葉足りませんでしたね。T2の「T」枠がトリガーなのに、照井がトライアル使ってたのが謎だと言いたかったのでしたw
Commented by do at 2010-08-16 08:05 x
映画見ました。ライダー映画で一番面白かったです。やっぱりライダーは強化フォーム使わないで基本フォームを使い分けるのが見てて楽しいですね。
自分は3D版を見たのですが画面が薄暗くなるのが気になりましたね。それとルナジョーカーのマキシマムドライブって相手を掴んでいたのか・・・だってルナジョーカーのマキシマムドライブ中に隣の親子連れが横切りやがってよく見れなかったんですもの!(泣)
もう一回見に行ってしっかり見る予定です。でも誤製者がな~マジでどうしてよう・・・
Commented by 通りすがり at 2010-08-16 19:59 x
>txk373さん
映画の設定について勘違いがあるようですね。
翔太郎たちが集めたT2メモリはエターナルとの初交戦時にすべてNEVERに奪われ、この時点でJ(ジョーカー)を除いた25個のT2メモリはNEVERの手中にあります。さらにエターナルのMD「エターナルレクイエム」が発動したためT2以前の旧世代ガイアメモリは封印されてしまいます。
よって、唯一残ったT2メモリであるJ(ジョーカー)が切り札になりえたわけですが、すでにNEVERの手中にあったT2のA(アクセル)を照井が手に入れる手段はなく、生身+エンジンブレードでドーパントのいるNEVERに殴りこみをかけることになったわけです。
終盤、トリガードーパントとの交戦時に照井がアクセルに変身できるようになったのは、フィリップの抵抗によってエターナルの能力が一部無効化されたため旧世代ガイアメモリが使用可能になったためであって、別に照井がT2アクセルメモリを所持していたわけじゃありません。照井がトリガードーパント戦で使用したのはTVでいつも使ってる旧世代ガイアメモリのアクセルとトライアルですよ。
Commented by ejison2005 at 2010-08-18 03:26
>>tzk373さん
他の方も解説してくれてますが、照井が使ってるのは愛用のメモリなのです。
奪取したT2ヒートメモリで変身しなかった理由は不明。
きっと予算が(ry
Commented by ejison2005 at 2010-08-18 04:33
>>doさん
強化フォームを手に入れちゃうと、物語的にも特に使わない意味がないですからね。
ダブルの各フォームやブレイドのウィングフォームみたいに、一芸を備えていれば話は別ですが、カブトみたいな完全互換タイプだと即強化変身がデフォルトになってしまう。
その辺、なんやかんやで締めは基本フォームで対決に挑む電王は大好きです。

>RJマキシマムドライブ
確か掴んでたと思います。てっきり、RMみたいに光弾技かと思ってた。

>でも誤製者がな~マジでどうしてよう・・・
ゴセイは……本当に何なんだろうね、あの戦隊……。
Commented by 笹の葉 at 2010-08-19 00:32 x
遅ればせながら観てきましたー

わずか60分ちょいの尺とは思えない充実した素晴らしい内容で、終わった後
「えっ?まだ1時間ぐらいしか経ってないの?」という何とも不思議な感覚を味わいました。狐につままれたようなというのはああいうようなことを言うんでしょうか。
あ、あとゴセイジャーの一番の見所は、歩道橋を壊さないように細心の注意を払うギョウテンオーさんのジャンプだと思います。

>T2メモリ
本来は財団が対ミュージアム用に開発した切り札だったんでしょうね。
同じメモリはこの世に2つとないというわけでもなさそうですし、琉兵衛さんが余裕ぶってたのは、ミュージアム側にも次世代メモリを作成する準備がある程度整っていたからだと脳内保管しました。

>オーズ
あの次元刀みたいな必殺技で文字通り次元を超えてきたに一票。
それにしても去年といい今年といい、流れを思いっきりぶった切る形での登場は自重して欲しいw

>強化フォームのスーツは動きづらい
スーパーゴセイジャーのことですね。

Commented by ejison2005 at 2010-08-21 05:07
>>笹の葉さん
本当に充実した映画でしたよねー。時間の流れを忘れて見入っていた。

>>T2メモリ
なるほど。確かにミュージアム対策なら納得できますね。
その場合、カズさんはユートピアドーパントではなく仮面ライダーエターナルないしエターナルドーパントに変身してたんでしょうか。

>オーズ
どっから来たんだろうね、彼。

>スーパーゴセイジャーのことですね。
Exactly(そのとおりでございます)。
動きづらいというか、胸部でっぱりすぎだよね。あれ。
Commented by do at 2010-08-26 01:30 x
2D版見直してきました。3Dって迫力が段違いですね。3D凄い。やはり初代の効果音が鳴る場面はいい・・・すごくいい・・・聞いてて快感を味わえる。誤製者の耳障りな効果音とは大違い。それと誤製者が始まると複数の子供が見る前から文句を垂れててやっぱり子供にもわかるつまらなさなんだなと思わず笑っちゃいましたw
Commented by ejison2005 at 2010-08-28 02:18
>>doさん
あのシュピーンという効果音は本当に神ですよね。平成ライダーでも積極的に活用していけばいいのにね。