交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 感想

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい [DVD]

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 今更感が半端無いけど、そもそも見たのが今更なんだから仕方ないよね。ということで感想。

 まあ、まずこの映画を見終わっての第一印象を書くとするのなら、

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 というところでしょうか。


 ストーリー全体の流れとしては、コーラリアン(名前違うけど)の送りこんできた少女エウレカと、彼女に出会った少年レントンとがラブラブチュッチュし、その結果としてコーラリアンは大人しくなり、世界は救われました。ということで、実はTV版とそう差異のあるものではないんですよね。この筋書きだけ取り出したら、立派にエウレカセブンしていると思う。
 でもね。そこへ、既に上手くいっている並行世界をなぞろうとすることへの否定とか、寿命が尽きそうなんでなんか色々とやさぐれちゃってるゲッコーステイトとか、なんでもかんでも色々ぶち込んでしまうことにより、何ともカオスかつ意味不明な映画に仕上がってしまっている。
 そしてその結果、本作はラスト付近において、アネモネとバーチャンがダラダラと重要なテーマについて解説し続けるという結果になってしまったのでありました。いやいやいや、そんな一生懸命に説明しなくていいんで、それを比喩する印象的なシーンをパッと入れといてください、という感じです。


 特に問題なのがゲッコーステイトの扱いで、それは別にハップとストナーの行った例のアレが問題だというのではなく(キャラファンを足蹴にした意味では問題だけど)、中盤以降、ほとんどの尺が彼らとレントン&エウレカとのいさかいに終始してしまっているのが問題なのです。
 上述した通り、レントンを主人公、エウレカをヒロインとした場合、この映画における主題はこの子達がいかにして愛を育み、その帰結として世界が救われるかなので、本来、ゲッコーステイトが介在する余地などほとんど存在しないわけです。ましてや、前面に出しゃばってくるなど言語道断。この人達が消費してしまった尺は、レントン達に愛の試練を与えたり、コーラリアンの正体に関する何がしかのイベントを入れ、ラストへの伏線を張るなりに使われるべきもので、デンドロビウムみたいなプラスパーツをくっ付けてラスボスやってる場合ではないのです。

 分かりやすく他作を用いて例えるならば、これは天空の城ラピュタにおいて、ドーラ一家が突然、パズー達に対して牙をむくようなものであり、そう考えてみると、いかに今作のゲッコーステイトが罪深い存在であるか、分かっていただけると思います。
 おまけにTV版同様、政府に対して反逆を仕掛けているという傍若無人っぷり。自動的にレントン達もそれに巻き込まれてしまう状況なため、ひとつの映画において、主人公への敵対勢力がいきなりひとつ、いや、ゲッコーステイトも所詮敵であることに変わりはないため、ふたつも増えるという事態を引き起こしてしまっています。それによって、本来の敵であるコーラリアンの存在感はどんどん薄れていってしまい、同時に、視点も散漫になってしまうという最悪の状況に。
 主人公であるレントンの仕事はエウレカとの愛によってコーラリアンをどうにかし、それによって何らかの教訓を得て、男としてひと皮剥けることであるわけで、結局、それに余計な障害を与えたゲッコーステイトの面々はどこまでもどこまでも彼の邪魔をし続けていた、という結論に至ってしまうわけです。
 本当、ホランドがレントンの頼れる上官だった序盤はかなり期待値高かったんですけどね。何故あのまま、良い仲間として終われなかったのであろうか。


 他にも細々としたことは色々と思ったけど、この感想文まで主題を見失ってもしょうがないので割愛。
 フラッシュアップというものの大切さを思い知るような、そんな映画でした。

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by ejison2005 | 2010-08-06 22:41 | アニメ | Comments(6)
Commented by ナナシナ at 2010-08-08 01:13 x
レントンの両親がビームス夫妻だとかアネモネとドミニクがレントンとエウレカに人とコーラリアンが通じ合えることを教えるとか、TV版という下地があるからこそ生かせる設定が色々あったんですけどね。設定だけわ。

ホランドもTV版は本当ならレントンに背中を見せて導いていくポジションなのに、エウレカやダイアンのことで大人げない八つ当たりして前半の空気を悪くした残念な役回りだったからこそ、今度こそ兄貴ポジをやらせるべきだったと思います。
Commented by トーリス狩り at 2010-08-09 00:43 x
>何故あのまま、良い仲間として終われなかったのであろうか。

そんなのエウレカセブンじゃねぇw
まぁ設定は好きでした、設定は。
アギトの世界に存在する4号(クウガ)とか種運命にキラが初めて出た時とか、流星の双子に黒が出た時とか、BONESの妖怪アニメに10年前のBONESのカラクリアニメが関わった時とか。
自分はこういう「続編が過去の作品をなぞってる」
のを見るとそれだけで興奮してしまうので……
劇場版エウレカもまたしかり。
月のアイアイ傘とか、神話=テレビ版とか、
「なぜお前達だけの神話を作らなかったのだ(うろおぼえ)」
で、ほぼイキかけました。
Commented by ejison2005 at 2010-08-10 04:19
>>ナナシナさん
本当に設定だけでしたよね。もっと下地を活かした物語作りをして欲しかった。
Commented by ejison2005 at 2010-08-10 04:20
>>トーリス狩りさん
主張したいことは僕も理解できたんだけど、それは本来描くべきことを無視して盛り込むことなのか? と、どうしても思っちゃうんですよね。損な性分だ。
Commented by SDEG at 2010-08-14 02:58 x
見なきゃよかったのにね。ドンマイ。
Commented by ejison2005 at 2010-08-18 03:23
>>STEGさん
管理人にはID見えてるんですよ。