高杉さん家のおべんとう レビュー

高杉さん家のおべんとう 1

柳原 望 / メディアファクトリー


 お弁当……! それは魅惑溢れる小宇宙!
 お弁当……! それはひとつの絆の証!

 本日ご紹介する「高杉さん家のおべんとう」は、そんなお弁当をテーマにしたラブコメ漫画です。

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 ん? 作るのは男だけど何か?


 あらすじ

 博士号(地理学)持ちのフリーター主人公(31)に、突然中一超美少女の義娘ができたよ!




















 それなんてエロゲ?


 モチーフたる「弁当」の使い方が抜群に上手い

 まあ、そんなわけで「ニュー速でやれ!」と言わんばかりの境遇となった主人公と、その義娘さんとが徐々に徐々にその絆を深めていくというお話なのですが、その作劇において、何よりも目を引くのが、タイトルにも抜擢されている「弁当」というアイテムの使い方です。

 これがね、非常に上手い。

 といっても、どこぞのグルメ漫画よろしく「来週……同じ時間に来てください、本当の弁当をご馳走しましょう」「なんちゅうもんを食べさせてくれるんや! これは弁当の革命や!」という展開になったり、弁当同士で味比べを行ったり、スーパーの半額弁当を巡って血で血を洗う激闘を繰り広げたりするわけではもちろんなく、ごく普通に主人公が弁当を義娘さんに持たせてあげるだけです。それだけで全てのあらすじが完結してしまう漫画。

 とはいえ、主人公の調理スキルはゼロに限りなく近い状態なため、義娘の口に合う弁当を作るため、彼は東奔西走する羽目になります。
 つまり、義娘との間に存在する溝を埋めるため、非常な苦労を負うことになるわけです。

 ここがいい!

 当然ながら、義娘さんはそんな主人公の苦労を察してドキがムネムネしちゃったりするわけですが、それというのも、全ては弁当が上手いからではなく、それに込められた主人公の心を感じ取ってのことなのです。

 言うなれば、重要なのはあくまで二人がお互い苦労しながら絆を育んでいくことであって、弁当はそれによって生まれた結果に過ぎないということですね。

 弁当など作ったことのない主人公が、空の弁当箱を覚えたおかずで埋めていき、その彩りが豊かになっていく様を使って、二人の仲が深まっていることを、視覚的にも物語的にも大変分かりやすく表現しているわけです。

 弁当といえば、
・離れたところで食べる
・普通は親しい者が作る
・作るのはメンドイ
 といった要素が思い浮かんでくるわけですが、この漫画はそれらのキーワードを上手く物語に活かし、年齢も食べる場所も離れた二人の間を繋ぐアイテムとして、有効活用していると言えるでしょう。


 小難しい理屈は置いといて義娘さんが可愛い

 さて、色々と理屈を並べてみましたが、ラブコメである以上、何よりも大切なのはヒロインのキャラクターです。ぶっちゃけ、これさえ立派なものならどんな糞作品でも(ry

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 女性漫画家の作品ということで、本作は極めて少女漫画的なタッチで描かれていくわけですが、まず外見が可愛い。すごい可愛い。

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 人付き合いが苦手でもちゃんと相手を思いやる辺りとか、いいね。すごくいいね!

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 スーパーのお買い得品チェックとか欠かさない辺り、おい主人公テメー俺と代われ!


 まとめ

 そんなわけで、とにかくヒロインが可愛い。超可愛い「高杉さん家のおべんとう」。ヒロインが可愛いので、皆さん、ぜひ一度お手に取ってみてください。

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by ejison2005 | 2010-07-25 05:24 | 漫画 | Comments(0)