週刊少年ジャンプ 10年 33号 感想
 最近、「別に他の作品モチーフでも話が成立する」とか「作品モチーフに対する取材・考証・フェチズムが足らない」とか、そういった文章を書くことがあまりに多かったため、そこら辺の考えを別記事にまとめときました。


 ぬらりひょん

 おいおい、羽衣狐様の乳尻腹太ももがエロすぎるじゃねえか……! 爺い! どきやがれ!
 それはそれとして、爺ちゃんは優秀な偵察ユニットだなあと思います。羽衣狐様でさえ欺ける不可視能力持ちな上、そこらの雑魚妖怪なら瞬殺できる強さがあるし。ぶっちゃけた話、彼と羽衣狐様との戦闘は読者サービス(色んな意味で)以上の意味合いは薄いわけですが、ぬえの誕生が近いという情報を持ちかえることによって、本筋へ影響を及ぼせるし。

 それで、ぬえの正体は阿倍清明だったわけですが、こうやって具体像を挙げられてしまうと、ちょっと鵺への期待度が下がっちゃうなあ。前の感想でも書いたけど、僕は鵺さんには、得体の知れない存在としての登場を願っているんだ。や、まだ生まれてないから今後の描写次第だし、阿倍清明なんてこの上ないビッグネームなんだから、これはこれで全然ありなんだけど。

 しっかし、土蜘蛛さん元気っすね。

・番外編
 アニメ化に合わせた番外編で久しぶりの登場を果たすも、結局途中退場して空気に終わるカナちゃんェ……。


 ワンピース

 どうということもなく、普通に飛ばされていた仲間達の現況が語られるエピソード。
 ……うん、本当にそれだけ。一人一人のイベントに決着がついてるわけでもなく、普通に皆さん続きがある状態だし、そもそもロビンに至っては語られてもいないしで、これを単回で判断すれば、恐ろしく進展の無いエピソードだと思う。
 例えば前回なら、レイリーさんの到来から世界情勢全体の変化を予感させてくれてたわけだけど、出来れば今回のお話にも、そういった作品世界全体の動きを感じさせてくれる何かが欲しかった。一応ほら、ジャンプ漫画って一週間に一回のショーでもあるわけだし。
 唯一、モリアさんが死んだのでもなく、かといって無事でもない何らかの状態にあると分かったことだけが、進展と言えば進展でしょうか。


 ナルト

 至極どうでもいいことですが、これ、螺旋丸では致命傷になってない予感がプンプンします。大玉螺旋丸やら風遁螺旋手裏剣やらが出てきちゃった影響からか、もうヤムチャのかめはめ波みたいな扱いになってるよね、ノーマル螺旋丸……。
 逆に言えば、もしこれで大ダメージを負わせられていたら、今回の攻防は結構見応えのあるものになってると思う。印とか無しで即座に発動できる螺旋丸の利点も活かしつつ、四代目固有忍術の特性を活かしてるし、自来也→四代目→ナルトの繋がりも強調されてるし。飛んでったクナイがマダラさんの服の模様みたいになっちゃって分かりづらいとか、(どっちの攻撃が相手より一瞬速いかで決まる!)などのやや冗長な台詞回しとかは、いつも通りのご愛嬌ということで。
 と、心配してから言うことではないですが、これ、このまま決着がつく可能性も高いんですよね。四代目は、これから九尾を封印しなければならないわけだし。マダラさん、次回冒頭で適当に瞬間移動して逃げたりするんじゃないでしょうか。
 それで終わるのなら、一連の過去回想は四代目の威厳と格好良さを維持するという点において、一定以上の成功を収められると思う。


 トリコ

 いつかトリコの食費を考察したことがあるんだけど、それを元に考えれば、今回の焼き肉におけるお値段3762万円というのは、相当手加減して食っていたことがうかがえるんですよね。
 だからどうした? と言われてしまえばそれまでですが、こういうとうでもいいところを考えるのって楽しいじゃん? 今回トリコは、小松と大事な話をするつもりだったから、いつものバカ食いを控えて上品に食事を楽しんだんだよ。
 あとは、焼き肉屋へるスィ~における「僕の考えた飲食店」感がすごく楽しかったです。こういう風に、こんなお店があったら面白いな~と妄想する楽しさはすごく共感できる。ましてトリコは、それを行うことでどんどん作品世界に深みを与えられる漫画なのだから、こういった遊びはこれからも積極的に行って欲しい。

 そして、オゾン草に関する一連のエピソードは、そのままトリコと小松がコンビを組むエピソードにもなりそうなわけですが、これは先週号の感想で書いた、ただパワーアップさせるのではなく、キャラクターの内面を向上させた結果としてそれを行って欲しいという願望が、見事に体現されたお話になるのではないかという期待感を抱かせてくれます。
 そこら辺、しまぶーは割と外さない印象があるので、期待は大きいぜ。


 銀魂

 先週の段階で酷い話になる予感しかしなかったわけですが、その予想の遥か斜め上をゆく超酷い話で、空知先生は流石だと思った。


 バクマン。

 はい、全くもって予想通りというか、サイコーが小手先の技術を身に付けただけで事態が打開されてしまいました。しかも、それを得たことによって生じるリスク(これまでの画風を好んでいた層が離れるなど)は遥か彼方へ空気投げ。
 なんだろうね。結論としてそこへ至るのは良しとしても、そこへ至る過程ではまだまだまだまだまだ色々とドラマを生み出せる気がしてならない。あえて今回のエピソードで言うなら、サイコーは新アシスタントの彼が放ったひと言からヒントを得て、絵の明るさを増すという結論を出しているわけですが、どうせそうするのならば、もっと新アシスタントの彼と意見を交わすなり喧嘩するなどし、彼との人間関係を変化させた結果としてその結論を出しても良かったと思うのです。
 そうすることによって、名前がwikipediaにも載っていない彼のキャラクター性も深められるし、サイコー自身の人間性&読者への心証も改善されうるわけで、そういった仕事をしないのは、いかにも勿体無いと思えるわけですよ。少なくとも、変わった絵柄に対して新アシスタントの彼がどういう思いを抱いたのかくらいは、描写するべきだったと思う。ネタ振りにはいつだってオチを付けるべきなのだから。

・その頃の静河君達
 あ、良かった。フェードアウトしなかった。
 ちゃんと事態が最悪の状態になる前に上司へ相談する山久さんも、それに対して一肌脱いでみせる吉田さんもマジ有能。港浦さんは彼らを見習ってもっと頑張りましょう。
 そんなわけで一念発起した静河君ですが、一人蚊帳の外で燃え上がってないで、亜城木コンビなりエイジなりに影響を及ぼす形で頑張ってくれるといいなあ。というか、それが彼というキャラクターの存在理由であるはずだし。

・エイジと秋名さん
 エイジは本気とか冗談とか言う以前に、そもそも意味を理解してないに一票。


 逢魔ヶ刻動物園

 相変わらず図鑑知識を披露することでしか動物ラブをアピールできないヒロイン。これはもしかして、そもそも動物に人格を与えたこと事態が間違いだったのではないだろうか。
 彼らが人間性を獲得してしまっているせいで、物語はどうしても彼らとヒロインの交流によって、問題点を浮き彫りにし改善するという形にしかなりません。そしてそれは、先週も書きましたが、動物園を舞台にしなくても出来ることなのです。例えば、動物達を老人ホームのお爺ちゃんにし、ヒロインを新米介護福祉士としても、このストーリーラインは成立してしまう。ヒアリングとその実現という、ヒロインがやるべきことは変わらないのだから。
 というか、人格を持っちまってる時点でこいつらは動物でもなんでもないわけで、既にその段階でこの作品は破綻をきたしているわけです。

 そしてデッキブラシ一本で園内全体の掃除に挑むヒロインを見て、間違いなく実際の動物園に対する取材が足りないことも確信した。そこら辺の動物園をぶらぶらしてれば観察できるんだし、これはちょっと言い訳できないぜ。むしろ、集英社の名前が出せる以上、もっと突っ込んだ取材やインタビューをしてもいいくらいです。別に漫画家じゃなくても、そのくらいの営業力は社会を生き抜く上で必要なスキルだよ。

 ラストで、「器用だから」の一言で檻の改築を済ませてしまったことなどから、そもそも、そういった描写をリアルに行うつもりが無いという考え方もできますが、そういったところをリアルに描かないのならば、ますますもって動物園を舞台にした意味がないわけだし。先行き暗いなあ。


 SWOT

 突っ込みどころは無数にあるし、別にそれらを挙げてもいいんだけど、いまいちやる気が湧かない。あんまりこの漫画は愛せないかも知れない。


 サイレン

 「人間らしく~」「~だから俺は…まだ生きてる」という一連の彼らのやり取りを見て、という設定なんですね分かりますと思ってしまった俺は生涯この漫画をまともに楽しめないかも知れない。僕の中で彼らは、どこまでも厨二病を患わってしまったかわいそうな人達という扱いなんだ。首都の名前もアストラルナーヴァだし、アジトの一区画を元老院とか名付けちゃってるし。
 これでミスラさんが、「ボクは君達の厨二心を上手く煽った黒幕だったんだ」とか言い出したら神かもね。


 めだかボックス

 開き直りっぷりが清々しくて思わず納得しそうになってしまいましたが、問答無用でなんか変な特殊能力を使えるというのはやはりどうなんだろうか。
 しかも、そういった能力を使える原因たる精神的根源をどうにかするというのが、この漫画におけるマストなテーマであるわけですし。そこをわけ分からんまま曖昧にすると、今後何をやっても同じくわけ分からん曖昧な印象しか受けられないと思うんだ。いや、今までがわけ分かってたのかと言えばちょっとアレだけど。

 来週は、不知火がインターセプトすることによって危険な握手を防ぐのでしょうか。


 メタリカメタルカ

 格好付けながらマグマの中に棒を突き刺して立ってるトレンカさんですが、棒溶けて落ちますよ?


 少年疾駆

 なんか、来週か再来週辺りに付き抜けそうな気配がビンビンするんで、感想はその時にまとめて書きます。

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by ejison2005 | 2010-07-17 06:15 | ジャンプ感想