週刊少年ジャンプ 10年 30号 感想
 照井ェ……。
 あ、所長が若菜姫に説教するところはすごく良かったです。あれによって、クレイドール・エクストリームへの目覚めが、「女王への即位」ではなく「単なるヤケクソ」にまで一気にシフトした。同時に若菜姫の生存フラグが立った気がする。さすが所長! その幻想をぶち殺すぜ!

 それと全然関係ありませんが、ファイヤーマンの再放送が地味に嬉しいです。こういう機会でもなければ絶対に見ないしな。ジャンプ感想書く時のお供にしよう。


 ブリーチ

 斬月さん改め天鎖斬月さんがウルキオラさんの親戚か何かに見えてしまったのは僕だけだろうか。何か因縁があるのか、単に似ちゃっただけなのか、まあ、連載長いし顔のパーツが被ることもあるのかなあ。
 と、いうか、前に2ちゃんまとめブログか何かで「久保先生は顔の描き分けが凄い」というのを目にしたことがあるんだけど、ここまであんだけ大量の登場人物を出してきて、特に顔の被りを意識させていないのは確かに凄いな。同様の理由で尾田先生もやはり凄い。

・「あんたこれどうなってるか何か知らんか…」
 これ、最後の「…」は明らかに愛染さんの下半身を注視したことによって発生してるよね。思いっきり股間に注目してるよね。
 愛染隊長! あんた、やんちゃしはりすぎや!
 というか、案の定、死人がイッパイ出てる件について。


 ワンピース

 何というかこう、「すごく体裁の整った空気」みたいな、微妙な空虚さを覚える。と、いうのもやはり、前々から散々書いてるように「初出の情報が少ない」んですよね。今週も明らかになった新事実は、「ドラゴンがサボを助けたっぽい」と、「ルフィとエースの旅立ちにタイムラグがあった理由」くらいのものですし。そして、それが明らかになったところで、未来(現在)における何がしかの情勢が大きく変動したりするわけでもないですし。

 そう! あれだ! 総集編! 4クールもののアニメが、2クール終盤辺りに挟む総集編のような感覚を覚えるんだ。
 ちなみに、僕が最も許せる総集編はゲキガンガーで、最も許せないのはイズミ・月心・グラチェス・ヒッテル(カッツェ)のクラスチェンジ話に使われるべき尺を吸い取った、リューナイトの総集編ラッシュ。いやー、あの投げやりクラスチェンジっぷりは涙が出るわ……。


 リボーン

 ボンゴレファミリー・十代目雨の守護者山本の輝ける戦歴!
・せっかく継承した技は水場じゃないとほぼ役立たず
・ボックスの登場により↑は無かったかの如き扱いに
・威勢良く突撃をかました挙句、壁にぶつかって気絶
・↑の方法で山本を負かしたキャラが、完全にネタキャラ扱いに
・せっかく初代守護者と同じ武器をGetしたのに、見せ場はほとんど無し
・新章突入時の巻頭カラーにも使われた見開きで実は不在だった事実が明らかに ←New!


 バクマン。

 カタルシス感じないなあ……感じねえよ……。
 と、いうのもこれ、只でさえ一位を取るのが今までの流れ的に予定調和なため、読者を裏切れてない上に、主人公が何らかの壁を乗り越えて精神的人間的成長を果たしたわけでもないんですよね。特に後者が致命的。
 ちょっとこの辺、ドラゴンボールを例に用いながら細かく書こうか。前にもちょっとやったけど。

 まず、今回、PCPを生み出す上で、亜城木コンビは様々な努力をしました。具体的に挙げると、王道タイプの読み切り作品制作やら、服部さんへの尾行やらですね。簡単にクリアしすぎだろうとか、倫理的に考えてどうなのかとか、様々な問題を孕んでいますが、ともかく彼らは、こういった「修行」を経て、PCP完成にまでこぎつけたのです。
 と、ここでドラゴンボールを例に出しましょう。皆さんに思い出して欲しいんだけど、悟空達は作中、強敵が出現する度に、様々な修行を行いました。で、フリーザと戦った時、セルと戦った時、果たして修行が功を奏したおかげで勝てたのでしょうか? 答えはNOです。修行で得たパワーだけでは勝てませんでした(悟飯はやる気が無かっただけっぽいけど)。
 では、どうやって勝ったか。悟空・悟飯とも、怒りという感情を獲得し、戦士としての完成系――スーパーサイヤ人・同2――へと至ることで勝利を掴み取ったのです。つまり、肉体的なパワーアップではなく、精神的人間的に成長することこそが、必要だったということですね(※)。言ってしまえば、敵キャラクターというのはそれを主人公に促すための舞台装置に過ぎないのです。そして、この漫画における敵キャラクターというのは、読者アンケートに他なりません。
 はい、もう分かってもらえましたね? そういうことです。

 こいつら、全く成長してねえ……!

 にも関わらず、物語上の大きな試練を乗り越えてしまっているため、何とも消化不良な状態となっているのです。
 考えてみてください。ジャンプ誌上において、アンケート一位を獲得することがどれだけ大変なことなのかを。それを成し遂げたからには、当然、主人公はそれまでの自分とは違う何がしがになっていなければならないですし、それを描くことこそが、何かを物語るということなのです。

 それを怠って、成功した結果だけ見せられたって、そりゃ感動は湧かないよ。おまけに、折角入れた墓参りのシーンも、シュージンがわざとらしい大げさなリアクションを披露したおかげで台無し感が漂ってるし。当の親族を差し置いて何か感極まっちゃってるけど、ここはシリアスに決めてくれても良かったんじゃないだろうか。

※そんなわけで、僕の中では魔人ブウ戦みたいに、あんまり悟空の内面を向上させてない戦いは多少評価が低いです(あくまでドラゴンボール内において)。


 こち亀

 色々置いといて、リモコンリードなどという道具に対して「いいね」というのは愛犬家を舐めてるのだろうか。まず自分の犬と一緒に散歩することこそが至高の喜びなわけだし、リモコン付きとはいえ犬を単独で外に放っぽり出すというのは、飼い主としてあまりに無責任な行為です。

 などという、本筋とは一切関係なく、ついでにオチもない持論を垂れ流すテスト。もちろん、こち亀の内容をリスペクトした結果です。


 ぬらりひょん

 なんか、「はっけよーい」とか言っちゃったせいで、途端に土蜘蛛さんの魅力(つーか畏れ)が減じちゃったな。問答無用の傍若無人な強さこそが格好良かったのだし。天災に例えてることから、椎橋先生もそれを売りにするつもりなのだろうに、何故、けいけいにこのような台詞を言わせてしまったのだろう。ちょっとこのセンスは受け入れられん。相撲好きのおっさんみたいなイメージになっちゃったよ。


 べるぜバブ

 どれだけ鋭利なのかは知りませんが、爪折れますよ?


 メタリカメタルカ

 飛行船から放り出されるシーンで、女王騎士物語を思い出したのは僕だけでしょうか。そういえば、あの漫画もハンター試験リスペクトでしたなあ。でも俺、自宅警備姫テラスは好きだぜ。

 そんで、慌てず騒がず、冷静に対処しているズオウ様は、この方法だと落下速度を殺せずに墜落死すると思います。もちろん、主人公達も枝に突き刺さって(ry

 いやまあ、「木の枝がクッションになったぜ!」というシーンで、いつも「それ串刺しになるんじゃないかなあ……」とつっこんでる僕がおかしいんですけども。


 トリコ

 前回に引き続き、新章突入前の箸休め的エピソード。でも、ちゃんと美食會のボスに関するバックヤードを語ったり、ボスと同等の実力を持つであろう会長との手合わせを通じて、トリコとボスとの実力差を描こうとしたり、本筋から完全に逸脱したりはせず、先々への布石を打とうとしておりますな。

 ところで、虹の実ワインはちょっと微妙かもしれません。いや、久しぶりに会う会長へのお土産だからトリコも張り切ったのかもしれないけど、只でさえ希少だったのに、美食會に根こそぎ奪われたせいでそれがさらに増している虹の実を、ワインなんぞに加工されちゃってるのを見るとモヤモヤしちゃうんだ。


 少年疾駆

 この日を境に陣明の名は急速に広まっていくこととなる――(神奈川県で)。いや、あの、チャンピオンズ(ry

 少年疾駆、それは神奈川県で繰り広げられるヨーロッパのチャンピオンズリーグを目指す物語である……!


 KIBA&KIBA(読切)

 アイシの話を作ってた方である、稲垣先生の読み切り作品。絵の完成度がなかなかに高く、特にヒロインの可愛さには目を見張るものがあったと思います。でも槍はいきなり伸びすぎだぜ。あ、これ作画の手柄だった。

 本編ですが、うん、なんか新人さんの読み切りでほぼ毎回書いてることを、ベテランの読み切りでまで書くとは思わなかったけど、作品モチーフに対するリスペクトというか、こだわりというか、フェチズムが足りないよね。せっかく目新しい「騎獣」という題材を選んだのに、単なる変わった乗り物扱いにしかなっていないせいで、別にスピーダーでもモビルスーツでも問題なく展開できるようなお話になってしまっている。

 では、作品モチーフを大雪山おろしにしてまで何を描いたかというと、「大望を描く主人公」と「孤独に逃亡する姫君との交流」であるわけですが、これも、どちらか一方に絞り切らなかったせいで、どうにも散漫な結果に終わってしまった感じ。基本的には後者が主体となっているわけだから、前者と騎獣要素に関しては完全にカットし、そちらに注力すべきだったのではないでしょうか。大体、野望を抱いた男を描きたいのならば、何故、そんな志を抱くようになったのか、というところからしっかり描いてくれないと、感情移入のしようがないですし。「俺の名前はモンキー・D・ルフィ! 海賊王になる男だ! 特に動機はないけどな!」では困るのです。
 ヒロインの容貌と絶対領域には無限の可能性を感じたので、そこを活かして欲しかったし、活かすのが漫画原作者のお仕事だと思う。いや、ひょっとしたらネーム出来てから作画担当を決めたのかも知らんけど。

 「キッショ~」という主人公のウザイことこの上ない口癖と、「カイザー王」というネーミングセンスに関してはノーコメントで(皇帝王とな)。


 LOCK ON(最終回)

 連載お疲れさまでした。

[PR]
by ejison2005 | 2010-06-29 01:31 | ジャンプ感想