激戦区☆ツンぷに食堂 レビュー
 諸君! 生きることは戦うことです!
 そして諸君! 生きることはまた、食べることです!
 つまり諸君! 食べるということは、戦いなのです!

激戦区・ツンぷに食堂(1) (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)

RYU-TMR / 竹書房


 そんなわけで、本日レビューさせて頂く「激戦区☆ツンぷに食堂」は、若き命がたぎり! 燃え上がり! 激突する戦いの地、学生食堂をテーマにしたコメディ漫画です。


 題材勝ち一本勝負!

 さて、かなりシビアなことをぶっちゃけてしまいますが、漫画(に限らないけど)などというものは、読者が興味を持ちそうな、いまだ未開拓の分野を取り扱っているかどうかで、ある程度の勝負がついてしまうものです。確か、かってに改蔵のネタだったと思いますが、大切なのはバージンスノーであるかどうかなのです。
 もっとぶっちゃけてしまうのならば、誰も触れていない題材というものは、イコールでその漫画でしか味わえない面白さにつながるわけで、それはつまり、オリジナリティの確立につながるわけです。オリジナリティの大切さについては、かつて週刊少年ジャンプ誌上で二度もアニメ化作品を排出し、今またジャンプSQにてアニメ化作品のコミカライズを務める某大物漫画家の、「もっとオリジナリティを!」という金言を持ち出すまでもありませんね。

 話が少しそれてしまいましたが、この漫画がテーマとして扱っているのは「学食」! かつて、多くの学園コメディの中において、話を盛り上げる舞台装置としては機能すれど、ついぞメインストリームとなることはなかった、魅惑のワンダーランドです。
 学校でありながら食事処! 食事処でありながら学校! 通常の店ではありえない低価格! 飢えた食べ盛りの顧客に対応すべく用意された、ボリューム満点の各種料理! そんな空間での一人飯の何と寂しいことだったか! などなど、学食にはこれだけの夢が! 幻想が! ファンタジーが詰まっています! にも関わらず、少なくとも管理人の記憶に残るような、学食をテーマとした漫画はついぞ発表されないままに、今の今まできていたのです。

 だから、この漫画について語るのならば、このひと言で十分なのでしょう……。

 学食をテーマにした漫画です!
 
 漫画家という名の群雄がひしめき合う原野において、見事に自らの領地を切り取り独立することに成功しているこの作品、学食というテーマに興味を持ったのならばひとまず読むべし!


 強弱のハッキリした魅力的な線が光る

 テーマに関してばかりで、全然登場人物などに触れず話を進めてまいりましたが、この作品、掲載雑誌はまんがライフMOMOです。いわゆる萌え四コマを主力商品とする(らしい)同誌の作品なだけあり、

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 抜かりなく萌えキャラ、萌えシチュエーションの数々を用意しております。新刊を(ここ重要)自分で買って確かめてね(はあと
 で、あるからには当然ながら画力も重要となってくるわけですが、本作を読んでいて非常に印象深いのは、Gペンらしい強弱のメリハリがはっきりついたシャープな線の数々! 絵柄というよりは線! でも線が集まれば面! 面が集まれば絵! 細くあるべき箇所は細く、太くあるべき箇所は太く描かれた力強い線は、紙面にどっしりとした重みを与え、こちらの視線を釘付けにしてくれます。

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 特に、この漫画は飢えた狼達の集いしヴァルハラ――学食――を舞台としているだけあって、萌え漫画としては例外的にヤロー共の登場する場面が多いため、そういった局面において、この特徴はかなりの強みを発揮しています。
 本能をむき出しにした暑っ苦しい男達を、たくましいタッチで描き抜いたシーンの数々! そういったものに需要を感じちゃう方にもオススメできる、全方面的な漫画ということですね!

 とはいえ、そういったムサ苦しい場面ばかりかといえば、そんなことはありません。繰り返しになりますが、本作もまんがライフMOMOにて連載中のれっきとした萌え漫画。

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 もちろん、ぶっかけなどの定番シチュも各種取り揃え、絶対領域は唸りをあげるぜ! 新刊を(ここ重要)自分で買って確かめてね(はあと


 まとめ

 そんなわけで、本作は学食という唯一無二の題材を取り扱い、かつ、力感にあふれた線で描かれたサービスシーンでもって、こちらの目を楽しませてくれるコメディ漫画です。

 定食なりドンブリなりラーメンなりうどんなりソバなりスパゲッティなりを山盛りで平らげてから、あるいは、読んでから平らげる心積もりで読むべし!

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by ejison2005 | 2010-06-10 23:33 | 漫画