週刊少年ジャンプ 10年 27号 感想

 ぬらりひょん

 いくつかの封印がゴミみたいに蹴散らされる流れで爆笑。そりゃ、鏖地蔵さんもポカーンとするよ! 聖闘士星矢で例えるなら、牡牛座と蟹座と魚座の宮が一息で破壊され、守護していた黄金聖闘士も巻き込まれて即死したようなものだもの!
 しかし、これが物語的にマイナスかと言われれば、決してそんなことはありませんね。打倒土蜘蛛という、今の流れでダラダラと雑魚戦をやられても興覚めにしかなりませんし、迅速に封印を突破していくことで、リクオが身に付けた新しい力の強大さを表現し、あれだけ圧倒的だった土蜘蛛とも、まともにやり合えるのではないかという期待感を持たせてくれます。
 そんな中、地味にいい仕事をしているのが、鏖地蔵さんの慌てふためくページの下部に存在する百鬼夜行の描かれた「間」のコマで、徐々に徐々に、リクオの下へ妖怪達の集まっていく様を、読者にたっぷり思い描かせてくれます。これがきっと、今週のバクマンで言っている「読者が自由に意味を持たせ、想像力を膨らませられる」コマなんだろうな。

・雑魚妖怪に襲われそうになる氷麗ちゃん
 ゆらちゃんが触手責めにあったり水責めにあったりした時もそうですが、この漫画はたまに大変けしからんと思うのです。イイゾモットヤレ。


 ナルト

 ナルトェ……君は里の皆を信じることにしたのか、やっぱりそうでもないのか、一体どっちなんだってばよ……。
 いや、まあ、いかに正論を胸に秘めようとも、圧倒的多数に周りからがなり立てられれば心変わりしてしまうのが人間なので、九尾の中にある(らしい……尾獣ってそういう存在だったんだっけ?)「ものすごい数の怨嗟」に飲み込まれたってのなら、分かるんだってばよなんだけどね。
 いやでも、この描写だと最後のひと押しは幼少期のトラウマだからなあ。そこは前回の試練で克服したんだから、やっぱり克服したまま、別の要素によって屈服しかるべきなんじゃないだろうか。ポケモンじゃないんだから、進化キャンセルしてもしょうがない。

 ただ、母による全肯定で立ち直るのを期待させるラストは良かったと思います。母の愛は、よっぽどトチ狂ったことを口走らない限りにおいて、常に偉大なのです。カーチャンどこにいたんだってばよ、と言われてしまえばそれまでですが。

 魂を引っ張り合う絵面に漂う、間抜けさと迫力の無さに関してはノーコメントで。


 バクマン。

 とある営業マンが担当する顧客の引き継ぎをしっかり行わなかったがために、顧客の機嫌を損ねてしまったでござる、というお話。昔の彼女のことが忘れられなくて、今、自分へアプローチしてくれてる女を捨てて、元サヤに戻ったと言い換えても可。真面目過ぎると同僚から評される服部さんは、一体何を口走り、今週ラストで秋名さんがグレイみたいな顔になるくらいまで怒らせてしまったというのだろうか。いつか亜城木コンビがやっていた出歯亀行為ではありませんが、回想になったとしてもそのシーンは見てみたいものであります。

 本編ですが、若干の今更感を漂わせる間のコマ云々のやり取りは、「亜城木コンビと服部さんは本当に相性が良い」というのを端的に表わせていてグッドですね。同時に、担当替えの罪悪感に対する免罪符(相性がいいんだから迷うことなんてない)ともなっており、服部さんへの救いとしても機能している。亜城木コンビの方もエイジ&秋名さんと同じステージへ上がることに成功し、「これは勝負になるんじゃないか?」と思わせてくれているし、本当に良い関係です。
 ところで、服部さんの悩みはすごくもっともですね。全部がというわけではありませんが、助言というのは気楽な立場からだからこそできるものなわけで、それがいきなり当事者の側に立場逆転したら、そりゃ悩みますよ。また、真面目過ぎると同僚から評される服部さんが、色恋沙汰が嫌で担当替えを申し出た形になったことに関しては、あまり悩んでいないらしいことも分かる貴重なシーンでもあります。どんだけ嫌だったんだろう。

・福田組のそれぞれ
 今のところ、この人達は本筋と関係ないところで自分の物語を歩んでおり、ガモウ先生的にも、イザという時のネタに使うため、途中経過の描写だけは怠らないようにしておこうくらいの気持ちで描かれているっぽいわけですが、果たして、今後絡んでくることはできるのでしょうか。とりあず、静河君はもうちょっと障害としての役割を果たして欲しいです。
 しかし、深夜の三期続行でまだ視聴率も上がり、グッズもバカ売れって平丸さんは超勝ち組だなあ。この人、初期の亜城木コンビが目指していた目標を、ほぼ達成してはいないだろうか。あと足りないのは女くらいのもんだよ、本当。そりゃ、吉田さんもそこを最終防衛ラインとして死守しようとするよな。

・それにしても
 三浦さんの存在価値って一体……。


 少年疾駆

 無駄に二話もかけてチャンピオンズリーグを目指す決意を固めた主人公達は、しかし、続く第三話では普通に自校の授業でサッカーをしているだけなのであった……。
 これはワンピースに例えるなら、第一話で「海賊王に俺はなる!」と宣言したルフィが、第三話になっても故郷の村でぬくぬくしているようなものではないだろうか。

 どんな漫画家だって、最終的には長期の連載を目指しているわけですから、二~三か月で終わるようなストーリーにしろ、とは言いませんよ。でも、第三話になっても小学校の授業でわいわいしているような子供達が、チャンピオンズリーグへ至るまで、僕らは何十年待てばいいっていうの? とは言いたいです。

 別に、主人公がすぐさま至上命題を達成する必要は全くありませんが、やがて至上命題を達成するのではないか? という期待感は、常に読者へ抱かせていなければならないと思うのですよ。

 ラストに登場した新キャラの、世紀末リーダーっぷりにはノーコメントで。


 ブリーチ

 ノーコメントで。


 リボーン

 ああ、なんかすっげえ下らねえ、ゴミみたいな理由ですれ違いさせたものです。何せ、根本の理由が単なる勘違いなので、今後、これを理由にどれだけ深刻な戦いへ発展したのだとしても、「いや、理由なり真意を問いただせよ? 気になるだろ? そんでそれ聞けば誤解が解けるだろ?」としか思えんのですよ。たっくんと木場はさっさと話し合えよ、っていうことなのです。

 しかも、わざわざ勘違いで対立させたということは、当然ながら、シモンファミリーの他に真の敵が存在するはずなわけで、これは本来なら「ボンゴレと『真の敵』との戦い」で進めるべきストーリーに、無意味なシークエンスを挿入しているだけなんですよね。引き延ばし以外の何物でもない。
 とりあえず、それが現状で想像しうる最もがっかりな展開なんで、何とかして裏切ってほしいものです。来週、ただちに事情を説明しあって仲直りするとか、カーチャンがゴミ箱から見つけて仲直りするとか、正午過ぎてもいないことに疑問を抱くとか。


 メタリカメタルカ

 何に気をつけないでいたらあっという間に浮浪者となるのかとか、この世界では協会認可の印が無いと採取した鉱石を友人に自慢したりも出来ないのかとか、お前の能力で形を変えれば止まるだろとか、色々と不備は目立つわけですが、そんなことは、第四話にもなってまだ、ミネアが具体的にどう凄いのかも、離ればなれとなっている父ちゃんとの間に何があったのかも、何故メタルシティへ到着することがミネアになることへ繋がるのかも、一切明かされないままであることに比べれば、瑣末な問題であるわけです。
 先週も書いたけど、本当、この漫画の「第一話」はいつになったらくるんだぜ。


 黒子のバスケ

 ラスト、黄瀬がダンク対決で押し負けるシーンは、「敗因があるとしたらただ、まだ力が足りなかっただけっス」という、この試合そのものの総括でもある台詞をきっちり絵で表現してくれていて、非常に良かったと思います。
 テーマを絵でもって魅せてくれると、すごく嬉しくなっちゃうんだ。


 こち亀

 すごくノンフィクションっぽい語り口の、でもフィクションなお話。らしいです。
 モデルとなった探査機のお話に感じ入った秋本先生が、フィクションの中でくらい救いを与えたくなったのだと思われますが、ラストに至る道程が本当にただの「奇跡」でしかなく、それこそ現実に起こった出来事だったならばともかく、作り話でやられてもただただ安っぽいだけなのです。

      r ‐、
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     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l  
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)  「事実は小説より奇なり」という言葉があるが
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /    
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |  小説でそのような「奇」を描写すると
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |    大半は超展開だと叩かれるぞ!
   |  irー-、 ー ,} |    /     i   論理的であってこそ名著は生まれるということだな
   | /   `X´ ヽ    /   入  |


 あと、両さんと中川はなんの権限があって残骸を墓地に備えようとしているのでしょうか。それはもはや、人類全体の財産なんだから、しかるべき機関に提出しようぜ。


 トリコ

 え、センチュリースープを飲み続けてたから味が体に染み込んでたって、それはつまり、オリジナルセンチュリースープの「最後の材料」は全然別の食材だったってわけで、それを求めて頑張ってた小松の顛末がこれっていうのは、ちょっと首肯し難いぜ。結局、突きとめきれなかったってことだし。
 素直にトリコのフルコースへ加えず、それを次回への引きにしたってことは、来週、「いや、結局は突きとめきれなかったんで遠慮しときます」となる展開なのでしょうか。

・センチュリースープ実食!
 味を感じる途中経過を省き、小松の変顔だけ出された時はどうしようかと思いましたが、改めてトリコの視線を通じ、にやけヅラになる理由を描写してからみんなで変顔になってくれると、きっちりカタルシスが生み出される辺りは流石といったところでしょうか。
 特に、あまりの濃厚さで思わず噛んでしまうというくだりは良い表現だったと思います。小松が再現したものなのに、太古太古と言ってるのはちょっと難があるけど。


 めだかボックス

 改造された肉体の強さは電波で奪い取れるものらしいです。

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by ejison2005 | 2010-06-08 03:23 | ジャンプ感想