週刊少年ジャンプ 10年 25号 感想
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(流石は鳴海荘吉の娘……ツッコミを入れる隙が見当たらないわ!)
 所長が違和感なく溶け込みすぎていてワロタ。

 本編ですが、やはり白眉はトライアルへの特訓シーンですね。これは昭和ライダーへのオマージュなどとしても、もちろん重大な意味を持つのですが、それ以上に大事な役目として、復讐鬼としての照井では決してアクセルの力を越えられないと、映像とエピソードでもって示していることが挙げられます。
 言ってしまえば、登場から今までのアクセルはアクセルドーパントでしかなく、仮面ライダーではなかったわけで、復讐を捨て、戦うべき理由を本当に見出したその時、照井竜は己の限界を超え、仮面ライダーアクセルへの変身を遂げたわけです。


 少年疾駆(新連載)

 こ……これは確かに、素晴らしいボールタッチを誇る流し台ですね!
 主人公のライバルがどれだけのボール裁きを実現したとしても、空中へ放たれたボールを襲うのは無情なる万有引力……受け取り手である流し台が、主人公達と同等かそれ以上のボールタッチを見せない限り、待ち受けるのは破滅の未来だけなのです。しかし、その定めを、この流し台はくつがえした! 筋繊維一本すら宿らぬ無機物たる、流し台がです! これは最早、この世の摂理そのものを生み出した神に対する反逆であると言えるでしょう!
 この先、二人の少年と、そしてこの流し台がどのような物語を紡ぎだしていくのか……僕には想像がつきません。ですがそれは、これまで誰もが体験したことのないような、全く新しいものであるはずです!
 少年疾駆――それは人と流し台の物語……。

 マジメに書くと、「とにかくカッコつけたい!」という主人公の心理が、スタートからラストまで結局変化しないままだったのはどうかと思います。漫画アニメ小説問わぬことですが、ライバルとのバトルの何が大切かって、ライバルに勝つことではなく、その戦いを通じて克己することなんだぜ。復讐心に凝り固まったままの照井竜が、トライアルマキシマムドライブを炸裂させてウェザードーパントを倒したって、視聴者は困ってしまうのです。
 大体、サッカー漫画の主人公に対する動機付けが、「とにかくカッコつけたい!」である時点で意味が分からないもんなあ。小学生時代は、そりゃあ運動出来る奴がヒーローだからそれでもいいんだろうけど、彼がこの先、中学生高校生と成長していったら、「チャンピオンズリーグ? ああ、そんなことも言ったねw それよりギターやろうぜ!」とか言い出すんじゃないかな。

 あと、キャラの頭身が何か分からんけど気持ち悪かったです。顔はもう少し成長してるのに、体だけが小学生だ。


 ワンピース

 今回の回想内において、ルフィ達は桃源の誓いの如く義兄弟となったわけですが、これによって、(回想エピソード内における)サボの生存確率が、かなり跳ね上がったと思います。死なすだけなら、単なる仲良しで十分だからね。わざわざ義兄弟としたからには、当然そこに何らかの狙い……具体的に言うと、未来(現在)におけるもう一人の兄として、エースの代弁を行わせるという思惑があるのでしょうから。

 もしもそういう展開になるのでしたら、今回の回想が持つ役割は、ルフィ対する免罪符(サボ)の発行ということになるのでしょうか。まさかルフィが自分自身で「俺はやれるだけのことをやったよな! うん! エースが死んだのも仕方ないぜ!」などという結論へ達するわけにもいきませんし、誰かがルフィを許してやる必要は確かにあるかもしれません。
 でも、その答えが後付け回想による「もう一人の兄登場」なのだとしたら、何ともインスタントな印象を受けてしまうのです。


 ナルト

「里の人達も大事だけど、他(里の人達)に信じなきゃならないもんが先にある」
「自分を信じてみようと思うんだ。里の皆に信頼されてる自分ってのをよ」
 この二つの台詞が、何だかものすごく矛盾している気がするのです。前者の台詞では「里の人達を信じきってないナルト」なのに、後者の台詞では「里の人達を信じているナルト」になっているんだぜ。前後の台詞で、前提条件が食い違ってしまっている。言いたいことは分かるんだけど、言葉の選択を間違えているという、いつものアレですね。


 トリコ

 え……いや……材料が全く違うのだったら……それはもう、全然別の料理なのでは……? 寄せ鍋が作る人によって微妙に材料を変えるように、センチュリースープもまた、料理人によってそのダシ材を変えるとか、そういうオチなのでしょうか。しかし、それは「味を再現しよう」という、今回のエピソードにおけるコンセプトに対し、思いっきり矛盾を生んでしまっている気がするのです。
 それを差し置いても、小松が入手可能な食材で、セツ婆以上のセンチュリースープを作ろうってのは、どうにも説得力が感じられないなあ。そりゃ確かに、キャラクターの克己というのも大事なんだけど、照井竜が通常のアクセルマキシマムドライブを炸裂させてウェザードーパントを倒したって、視聴者は困ってしまうのです。
 セツ婆による助言で何とか説得力を加えて欲しいけど、肝心のセツ婆自身もセンチュリースープは完成に至ってないしなあ。


 メタリカメタルカ

 すごい! 第二話なのにまるで第一話のようなエピソードだ!
 しかも、両方ともファーストエピソードのようなお話(いや片方はまごうことなくファーストエピソードなんだけど)だというのに、主人公がどのような心情のもとに生きているのか、サッパリ伝わってこないんだぜ。

 現状、僕達が把握しているのは「特殊能力を持った少年がミネアとなるためメタルシティを目指して旅している」という情報くらいなのですが、「特殊能力」も「ミネアという職業」も「メタルシティという土地」も、全く興味を引いてくれないからなあ。

 先週も指摘したこだわりの薄さが、こういうところでも影響している感じで、この三つの要素のうち、どれか一つでも読者の関心を引こう! 食らいつかせよう! と思って描写していたのなら、もう少し違う結果になっていたと思うんですよね。どれもこれも説明台詞でサラッと流しちゃっているから、読んでるこっちだってサラッと流してしまうのです。


 リボーン

 こ……これは……白蘭さんの使っていた死ぬ気の炎! まさか前シリーズのラスボスと同じ力を使いこなすとは……ギーグファミリー……こやつらもまた、ひとかどの漢達よ……!

 いやまあ、普通に血が噴き出してるんでしょうけどね。うん。しかしこれ、ギャグ漫画みたいに景気良く噴き出してるなあ。リボーンも元々はギャグ漫画だったとはいえ。

 ところで、ギーグファミリーの皆さんは顔すら知らないツナのために、わざわざ危険な連中と戦ってくれたわけで、その行動だけ抜き出すとすごくイイ人達だな。


 バクマン。

「えっと、真城はチョコ乗ってるとこ……」
「いや、悪いよ。そこはシュージンに譲るって」
「ん、そうか。悪いなサイコー」
(本編でのやり取り)
「え、うそ! これって小豆の焼いたケーキなの!?」
「ああ、だからほら! 俺の分に乗ってるチョコはお前のに乗せ換えようぜ」
(しばらく食べ進める)
「あれ……シュージンの分に何か入っ……『真城くんへ』……?」
「サイコー……その……何かゴメン(´・ω・`)」
 小豆さん……そういうのは、一人用の料理を意中の相手に直接食わせなきゃ意味が無いです……。

 本編ですが、先週も書いた通り、この流れでストレートに連載を勝ち取っても盛り上がるのは難しいため、こういった展開になったのだと思われます。それに何といっても、僕達読者の実感として、完全犯罪クラブじゃエイジの作品には勝てないと思うからね。
 今後の展開ですが、順当なところでいくと、今度こそというか、いよいよというか、漫画製造機である亜城木コンビの精神性を是正する流れになるのでしょうか。言うなれば、今の状況はトライアルメモリを手に入れ、早速ウェザードーパントに挑んだ照井竜が、フルボッコにされて逃げ帰ってきたようなものですから。あと必要なのは、復讐を捨てることによる心の成長なのです。


 こち亀

 す、すげえ……両さんの行動言動も、お話の流れも、秋本先生が仕入れた知識を一生懸命にひけらかしているだけだ……。
 ちなみに、エクスペリアの何がすごいかというと、OSに関するデータを公開して、技術者がアプリを開発しやすくしているのがすごいのだそうです。DSが大躍進した理由のひとつに、開発環境の良さというのが挙げられるんだけど、それと同じようなことをしようとしているのでしょうか? 僕も新聞で適当に仕入れた知識だから、詳しくは知らん。何か、似たようなことができるテレビも開発してるらしいよ。と、便乗して知識のひけらかしを行ってみるテスト。


 ぬらりひょん

 おお、ちゃんとリクオが精神的成長を果たしている。自分一人の力で戦おうとしていたのが、仲間と共に戦うことを学んだわけですね。同時に、仲間との対立&和解というドラマも発生しているし、遠野での修行エピソードと比べると、かなりクオリティの高いパワーアップ回になっていたと思います。

 しかしこれ、要するに元気玉だよなあ。また物語的に便利な必殺技を身に付けたもんだ。


 ハンター

 この展開で、王がコムギちゃんに出会わないことはまずあり得ないため、勝負の申し出そのものは割とどうでも良い部分なのですが、しかし、王の「勝てば望みを叶えるよ」という台詞を吐き出させたことを考えると、なかなかナイスな提案だったと言えるかもしれません。
 知っての通り、王はかつて同じことをコムギちゃんに提案し、結果として腕をもいじゃうくらい激しくプライドを傷つけられましたからね。コムギちゃんが傍らにいない今の王は、戦闘力こそ底抜けなれど、精神的には、未熟な提案を行ったあの時にまで退化している状態なわけです。
 王と護衛軍二人の会話シーンは、それをエピソードでもって知らしめる、妙手であったと言えるでしょう。

 でも、こんだけ盛り上がってきているというのに、また休載期間に入るらしいですね。マジっすか。

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by ejison2005 | 2010-05-26 05:25 | ジャンプ感想