ヤングガンガン 10年 11号 感想
 三回やるのがお約束なので。


 Lastin Genie(新連載)

 とりあえず、主人公のツラを見て二人の少年漫画家が週刊少年ジャンプでの成り上がりを目指す作品だと思った奴は挙手だ。似てるよね?

 そんな新連載第一話ですが、なんかもう、設定を説明するのでイッパイイッパイという感じで、肝心な主人公の目的や思想などについて、ほとんど触れられずに終わってしまっているのがなんともはや。確かに、ここがどういう世界でどんな事態になっているのかは大事なことだけど、そこを生きる主人公が何を考え何を目指しどう成長していくのかは、それよりも更に大事なことだと思うんだぜ。

 また、もうひとつ気になった点として、主人公が宇宙人との友愛を目指すというストーリーなのに、結局、第一話の時点では過去に宇宙人がしでかしたことについて触れられているだけで、宇宙人そのものは一切登場していないというのが挙げられます。何だかよく分からないものと仲良くしようとするぜ! なんて言われても、やっぱり何だかよく分からないまま終わってしまうだけなわけで、宇宙人がどのような思想や文化を備えているのか、その一端だけでも示さないと異星間交遊を題材とした意味がないのです。
 例えば、エイリアンとブレデターとでは、同じ宇宙人だとしても人類側の対応は全く異なるものになるわけですが、それと同じですね。

 ところで、本編とは関係ありませんが、主人公がワイヤーでDQNを脅しながら格好つけるシーンが、クラクラするくらい厨二病だったと思います。


 WORKING

 4コマ漫画の感想を書くのって何気にかなりの試練だけど、でも、せっかくアニメ化されてるんだし頑張って書くぜ!

 冒頭からさりげなくデイジーを画面端に登場させているのが芸コマだったと思います。


 荒川アンダーザブリッジ

 アニメ化にともない、掲載率が上がっているのは大変嬉しいのですが、でも、こういう絵柄で描かれてしまうと何だか微妙に損した気もするような、複雑な気分になりますね。いや、そういう演出だってのは分かるんだけどさ。

 あと、これがご両親の真の姿だった場合、ご両親がまだ変身を残しているのか、はたまた、ニノさんがまだ変身を残しているのか、いずれにせよ、非常に微妙な感想を与えられますので、さすがにこれは錯乱したリクフィルターを通した結果だと思いたいです。


 咲

 今週のあらすじ:風越勢の緊張がほぐれた翌日、会場でクジを引いた。

 ううむ、見事に書くことがないぞう。3ページにも渡って東京の街中を歩くシーンは、今後の展開にどのような影響を及ぼすというのだろうか。
 ラストの永水女子に関しても、そりゃ、僕はアニメ見てたからお面の娘さんが凄まじい絶対領域(=この漫画的に戦闘力)を有しているのは知ってるけど、この漫画自体ではあんまり触れてなかったと思うし、これで盛り上がるのはちとキツイぜ。


 牙の旅商人

 案の定というか何というか、主人公にとっての至上命題であるところの仇討ちは、早くもどうでもいい感じになってきたでござる。
 しかしまあ、それをさて置き、ひとつの独立したエピソードとして考えた場合、ちゃんとこの世界における武器行商人のあり方を描きながら、読者に何が正しかったのか考えさせる構成になっており、非常に面白く仕上がっていました。それだけに、仇討ちのどうでも良さ加減が目につくんだけど。

 演出面に関してですが、大きな代償を払うことで水の恵みを得ている村なのですから、こんな北斗の拳に出てきそうな荒野荒野した地ではなく、もっと緑に包まれた土地として描くべきだったのと、お爺ちゃんの回想では残忍で狡猾な印象を与えた神様が、いざ姿を現すと一片の理性も感じさせなかったのを、何とかすべきだったんじゃないでしょうか。


 フダンシズム

 息子の女装に気づけたのは、母の愛でも何でもなく単に腐っていたからだという事実に、得体の知れない恐怖を覚えました。

 あと、やっぱりこの漫画の真ヒロインは六徳さんだね!


 魍魎の揺りかご

 普通の時間進行になったことで、だいぶ状況が分かりやすくなりました。どうして、最初からこうしなかったんだろう。
 しかし、殺人鬼登場シーンは、もうオブラートで包む気すらなく明確にバイオのパロディだよね。恐怖とかそういうのより、笑いが勝っちゃったんだけど。

 本編ですが、馬鹿が馬鹿なりの考えで馬鹿な行動を取った結果、命の危機に見舞われてしまったわけで、何ともコメントに困る展開でした。ハッチを発見した時点で戻り、仲間と合流してから子供を捜索するなり、最初から事情を仲間に説明しとくなりしようぜ。この娘さんを差し置いて、一人でどっか行っちゃうからと罵られてた滝川君カワイソス(´・ω・`)

 あと、子供を探すヒロインの視点で描かれたコマのひとつに、自分が今こうして潜水している中へ同じく没しているトイレが存在するのは、ちょっと面白いですね。こういうのって、分かっちゃいるけど気になるよな。


 黒神

 族長同士の会見じゃないと納得できないという論理展開が、大変にスマートでよろしかったと思います。重大な案件で他国の首相が来てるのに、何故かこちらは大臣格を寄越すようなもんだもんな。
 そんな、初歩的な営業ミスをかましておいてなお、後のページでは「全てが予想の範疇です(キリッ)」と格好つけちゃうゴーストさんてばマジ男前やでえ。

 しかしまあ、クロ兄の性格なら最初から普通に出迎えてくれそうな気もするわけで(まさかアポなしでもあるまいし)、それを踏まえて考えると、結局、ラストの襲撃に繋げるため、話の都合でキャラを動かしたんじゃないか、という気はしますね。


 BAMBOO BLADE

 何をしているセイバー! アックス! ボルテッカだ!! いいからユージにボルテッカだ!!


 死がふたりを分かつまで

 これを被って戦うことを決意する辺り、確かにただの優男ではないと思った。


 神話ポンチ

 何だか物語を畳む気満々ですが、しかし、主人公がこの状況で卑屈さを維持するのはいかにも無理のある話ですし、ここら辺が終わりどころなのでしょう。売りである神様要素も活かされていた気がしませんし、思うところはあまりないです。


 天体戦士サンレッド

 「俺がこれ持ったら今日からサンダーサンレッドなわけ?」というくだりが、何だか面白かったです。ヒーローにお約束の、後付けパワーアップについても微妙に皮肉られてる。


 FRONT MISSION DOG LIFE&DOG STYLE

 武装がナイフ一本だというのは、偵察兵に武器を持たせない理論ですかね。オンラインFPSでもそうなんだけど、武器があると、ついついそれを使いたくなっちゃうからなあ。足回りもいじってるし、徹底的に逃げ回るのでしょう。

 ストーリー的には、ナイフ一本でいかにしてガンダムを倒すのかというシチュエーション的な面白さに加え、このエピソードの核となるであろう、信じる者と疑う者との出会いが描かれ、最高に盛り上がってきてますね。冷酷な態度とサイボーグ属性によって冷たい印象を与えていたタミラ中尉も、これによって随分とヒロインらしくなってきましたし、今後が楽しみです。

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by ejison2005 | 2010-05-23 03:03 | 漫画