ヤングガンガン 10年 10号 感想
 ジャンプが売ってなかったので。


 牙の旅商人(新連載)

 盗賊達が襲いかかるシーンで北斗の拳を思い出したのは僕だけじゃないはずだ。

 そんなこんなで、父よー! 母よー! 妹よー! な主人公が、俺を仮面ライダーにしてくれ! という感じの漫画。うん、大体合ってる。
 それにしても、いちいち荒野の理だのランダムエンカウントしたモンスターの生態だのを解説されているこの主人公は、いくら子供とはいえ無知に過ぎるのではないでしょうか。ヒャッハー! な人たちが暴れまわっているような場所である以上、危険なフィールドではあれど、前人未到の地というわけではないはずですし。少なくとも、盗賊業が成り立つ程度には、人の往来があるはずなんだよな。

 百歩譲り、このリナとガウリイ的なやり取りを認めるにしても、台詞の不自然さはどうにかして欲しかったかな。自分で死者の魂を運ぶとか何とか言っといて、舌の根も乾かないうちにそんなの迷信だって、一人ボケツッコミでもしたかったのでしょうか。最初から本当のことを話せばいいじゃない。

 それと、最初に書いた通り、間違いなくこの漫画におけるメインストリームは主人公の復讐にあるわけですが、にも関わらず、いきなり借金返済という脇道へ全力でスピンアウトするといのはどうなんだろう。第1話から「いや、しばらく作品テーマには触れませんよ?」なんて力強く宣言されても、こっちは困っちゃうのですが……。

 いやまあ、物語の主題は主人公の復讐でも、作者が描きたいのはガラミィとの交流なんだろうなというのはビシバシ伝わってきちゃいるわけですが、だったら、最初からそれがメインストリームになるようなお話を考えとけば良いだけ、という気がしてならんのです。


 荒川アンダーザブリッジ

 主人公不在の中、河川敷の住民を襲う最大の試練……! というエピソード。しかしこいつら、清々しいくらいにリクの不在を何とも思っとらんな。あ、一連のギャグでは鉄人兄弟の標準語ツッコミが面白かったです。

 ニノさんの電波ネタに関しては、リクに対する心情を、エピソード(ギャグ)に交えてうるさくなく語っていたのがグッド。基本、ニノさんはリクに対する解放者の立ち位置だけど、たまにニノさん自身が解放されてるよね。


 魍魎の揺りかご

 前回も書きましたが、無意味な錯時法によって、恐怖感を味わうことよりも、与えられた情報をもとにした状況整理で頭がイッパイになってしまうという、どうしょうもない状況に陥ってしまっています。この子達がアフリカに行っていた(っぽい)とか、一番最初に提示されとくべき情報だと思うのですが。なんかバッカーノを思い出すな。いや、ホラーである以上、例えとして持ち出すべきはSIRENの方なんでしょうが。
 でも、あれにしたってSDKやヨン様が怪奇現象に見舞われるくだりは、ちゃんと時系列通りに配置されていたしなあ。単純に、平穏を生きてた主人公が怪奇現象に見舞われるシークエンスを失わせたという一点だけで考えても、ホラー作品として無くしたものは大きいと言うしかない。主人公達を襲う異常が既知のものとなっている以上、過去の時系列に遡って改めて事件発生を語られても、驚いたり怖がったりするのは難しいし。

 ところで、SIRENを例えに持ち出したついでに書いときますと、船体の下層部から上層部を目指しつつ、生存者との合流も狙っていくというこのシチュエーションは、過分にゲーム的でありますね。


 天体戦士サンレッド

 百パーセント善意で行動してなお、KYぶりを発揮する結果に終わるアントキラーさんは流石と言わざるを得ない。


 はなまる幼稚園

 よ、幼稚園にくる前から小柄眼鏡っ子、クール、おっとり、スポーティ、天使にフラグを立て、なおかつ、幼稚園入り前夜は超スペックの妹とイチャイチャしている……だと……?
 おい土田……、

  三|三
  イ `<             ,..-──- 、         
   ̄             /. : : : : : : : : : \        
   ∧           /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ      
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     ,ヘ \_,. ' | |    丁二_     7\、|イ _/ ̄ \
     i   \   ハ∟       |::::|`''ー-、,_/  /\_  _/⌒ヽ


 死がふたりを分かつまで

 場当たり的な対応に終始してきた護さんが、問題根絶に乗り出すことを決意するエピソード。どちらかというと、頼るべき相手はヤクザ屋さんではなくネットワークの方だと思いますが、まあ、ネットワークが全面的にバックアップして提供できてるのが、今現在のこの環境なわけだしね。ネットワークに出来ない切り口からの何がしかを行うのだろうと、適当に予想しときましょうか。

 しかし、ジーザスさんはいつ見ても面白い呼び名だなあ。すっごく、ダサカッコイイなり~。


 DARKER THAN BLACK~漆黒の花

 上条当麻にとって最大の武器はイマジンブレイカーではなく不死身のタフネスとパンチ力であるのと同様、黒の死神にとって最大の武器は電撃ではなく特注のコートとナイフなのであった。経歴的にも能力獲得前から契約者を殺してたはずだし、本当に電撃なんかいらんよな、この人。

 それと、特殊部隊の皆さんは能力の解説をしてる暇があるならさっさと撃ちましょう。


 鴉

 感想を書くにあたって調べ、そこで初めて知ったんだけど、衝撃隊って実在したんですね。ビックリした。

 そんなわけで、新撰組に比べりゃマイナーな、とっても新撰組ライクな人たちのお話なわけですが、今のところ、あんまり面白くはないです。テーマ的には、侍ではない者達の戦いといったところなのでしょうが、いまのところ、戦い方に特徴を付ける以上の使い方はされてないからなー。かといって、衝撃隊についての歴史漫画として考えようにも、大局的な視点が無さ過ぎて、彼らが歴史のどの時点においてどのような役割を果たしているのかが、サッパリ伝わってこないという。


 うらさい

 これまでのあらすじ:もう全部お姉さんがやっちゃえばいいんじゃないかな?

 言うなればソルブレイバーとナイトファイヤーな関係であるこの姉妹ですが、キャラの食いっぷりという意味でも大変似通っているのでした。いや、ソルブレインほとんど覚えてないけども。
 まあ、こっちのファイヤー先輩はヤンデレさを若干残しているため、そこをついて「やはり相応しいのは妹の方だった」というオチに持っていくのかもしれませんが、主人公の心情的にはバリバリ姉の方に傾いてるわけで、どっちにしろ(むしろ最初からと言うべきか)ヒロインとしては詰みに入ってる気がするぜよ。


 怪廊歪奇譚イビツ

 というわけで、ロリータの半生を知り、からくも窮地を乗り切った主人公はしかし、そこから何かを学んだり精神的な成長を果たしたわけではありませんでしたとさ。まあ、助かりたい一心で口から出まかせ言ってるようじゃ、こんなもんだよなー。結局、「昔じゃないあるところにサイコパスのロリータがいました。おしまい」という漫画になってしまいそうです。

 ところで、最大のホラーは目の前の人物を見て友達だと判断したカーチャンだと思う。


 黒神

 兄妹の身受けを誰がしたのかがむっちゃ気になる。


 BAMBOO BLADE

 剣道小町の皆さんとの稽古などは華麗にキング・クリムゾンし、何だかここから話を広げるというより、ここから話を畳むという雰囲気になってまいりました。ありゃりゃ。
 タマちゃんが自分にとっての剣道を見出し、コジローが教育者として成すべきことを見出しちゃうと、いよいよもってやるべきことがなくなってしまうので、これは本当に終了間近なのかも分からんね。

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by ejison2005 | 2010-05-09 07:05 | 漫画 | Comments(0)