週刊少年ジャンプ 10年 20号 感想
 銀魂

 Aだと思っていたことが実はBで、その真相事態はおおっと思わせられるものなわけですが、それをこのタイミングで明かすのは、ちょっと不味いんじゃないかな、と思うわけです。

 もう、読者的にもキャラクター的にもお話の流れ的にも銀さんは次郎長と対決せざるを得ないわけで、で、あるならば、戦いの決着がつくまでは次郎長の真意や華陀の正体はひとまず伏せておき、決着がついた後、「戦いの敗者は急にイイ人になる法則」と「真犯人は常に漁夫の利を狙う法則」の合わせ技にて、どんでん返し発動となった方が効果的だったんじゃないでしょうか。

 憎いアンチクショウだと思ってた方が、主人公の勝利に共感しやすいし、そうして倒した相手が実は倒さなくても良い相手だと分かった時、主人公と一緒にやっちまった! という気分になれようというものです。

 あと、野暮なこと言いますけど、次郎長さん美白っすね。


 ワンピース

 戦後処理編スタート。しかし、蛇姫様が合流する過程など、どうでもいい部分は豪快にはしょってくれているので、読んでいてだれることはありません。今週起こったイベントだと、さりげに茶ひげさんの辺りが好きですね。こういうのちょこっとだけでも描写されてると、勢力図が塗り変わっていくという言葉の説得力が段違いですし。

 モリアさんのリストラに関しては、力不足というよりは、一回主人公に負けちゃってるのが大きいですね。宿命のライバルというわけでもない以上、もう一回戦うのは紙数の無駄使いという気がするし、かといって、主人公の味方になってくれるようなキャラでもないし。
 本当は、最初に戦った際、殺すなり再起不能にするなりした方がいいんでしょうが、今更だよな。


 ナルト

 ナルトが謎のユートピアで涎を垂らしてるシーンは、イメージ図だというのは分かるんだけど、一見するだけでは全く理解できないよな。ナルトがどこかの無人島へ瞬間移動したかのように見えるぜ。
 「これはナルトのイメージ映像です」というのを伝える、漫画的表現が何ひとつ盛り込まれていないんですよね。こちらが一生懸命に、「こういう話の流れだからこのような意図で描いたのだろう」と、考察する羽目になっている。

 しかし、今回の町内会議五影会談は、ビーとナルトの潜伏場所が明かされた以外、前回出席できなかった綱手への決定事項確認作業にしかなっておらず、それはつまり、読者にとっては既に承知している情報を改めて提示されただけなわけで、白紙提出も同然の出来になってますね。丸ごと差っ引いて、非実在青少年規制問題に関する岸本先生のコメントでも載っけてくれた方が、はるかに有意義だったのではないでしょうか。

 あ、綱手様の発言内容ですが、人柱力が強大な戦力である以上、誰かがこういった発言をしないとそれはそれで不自然なので、必要な役どころではあります。それを、主人公の人生最終目標である火影に言わせんのはどうかというところだけども。

・「でも一応(イカかタコか)確かめないと…」

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 ブリーチ

 まあ、そりゃそうだよな。伸びる以外の付加能力があるよな。でも、13キロやで喜んでる市丸さんがあまりにも可愛かったんだ。
 要するに神殺槍は、殺傷能力を付加された虚閃や鬼道みたいなもんだと思えばいいのでしょうか。これは確かに強力だ。最初から黙って使っていれば、更に脅威だ。


 トリコ

 世間が13キロやで騒いでる中、さりげにもっと悲惨な目に遭ってるのは、他でもないトミーロッドさんじゃないだろうか。
 死ぬような思いで出したリ-サル・ウェポンが、全然関係ない相手とどっかに飛んで行ってしまった上、ようやく戻って来たと思ったら、新キャラの小技っぽい攻撃でゴミみたいに殺されちゃったんだぜ? どのツラ下げてアジトへ戻ればいいのでしょうか。

 どうやって帰還するんだという問題は、セツ婆登場でアッサリ解決しそうです。下手すると、調理道具や材料も持ってきていて、その場でセンチュリースープ完成ということになるかも分からんね。

 そして小松のニヤけ顔は、何だか青鬼みたいでした。


 めだかボックス

 うぎゃー! やーめーてー! 生爪剥がすシーンとか、リアルに痛々しくて目を背けたくなるのです。
 あと、超高周波を発したり音波に指向性を持たせるのは、もはや念能力の領分だと思います。


 バクマン。

 ああ、あれはガモウ先生的にも笑い所だったんだ。何せデスノートという成功例があるので、これはものすごい説得力だ。しかし、作中でも述べている通り、これは狙ってやれることじゃないとは思うんですけどね。
 そういった、一見不可能に思える事を成し遂げてこそ主人公だという見方もありますが、先週書いた通り、現状のシュージンではその前段階の「王道ファンタジー」を書き上げたことにさえ、説得力を持たせられないのが難点です。
 一応、服部さんの真意は他に隠されていることにし、それに気づかせることで、「現状のシュージン」から「服部さんの試練を乗り越えたシュージン」にレベルアップさせ、ネーム力の向上に説得力を持たせようとしてるのはうかがえるんだけどね。ただ、悟空が怒りという感情を得ることで「スーパーサイヤ人=戦士としての完成形」へと達したように、人格面での成長じゃないと、主人公への箔付けとしては弱いと思うなあ。これもある意味、亜城木夢叶という漫画家として、ひとつの完成形へと至る道のりなわけですから。

・「先生ここは亜城木くんに檄を飛ばして………」
 そういや、このアシスタントさんと亜城木コンビには何の面識もないわけですが、それでも彼のくん呼ばわりには違和感無いなあ。それだけ、亜城木コンビの人間力が低く感じられるというのもありますが、彼の方がはるかに楽しそうに漫画作業に従事しているからというのもあるかもしれない。器が大きそう。

・『シュージンは設定にずっと悩んでいた』
 「シリアスな笑い」も「設定」も、基本的に作品を面白くするための手段に過ぎないわけで、その構築に悩んでいるシュージンを見ていると、何とも本末転倒な話だなあと思わせられるのです。格ゲーで、特定の技を用いてのフィニッシュにこだわるあまり、せっかく追い詰めていたところを逆転勝利されてしまう、みたいな。
 とはいえ、この作品における「漫画」は料理漫画における「料理」みたいなもので、少しでも目新しい技法を盛り込んだ方が読者(=審査員)の高評価に説得力を持たせられるため、仕方ないっちゃ仕方のない話なのかもしれない。


 べるぜバブ

 な……なんだ……この外国人は何を言ってるんだ……?
 これまで散々、自分たちの方から喧嘩売ったり襲いかかってきたりしてきたくせに、何故この少年は被害者面しているのでしょうか。全くもって意味が分かりません。
 これはもう、雛見沢症候群の可能性を疑った方がいいかも分からんね。


 いぬまるだしっ

 ヒュー! 大石先生カッコイイ! 超カッコイイ!
 ジャンプという日本最大部数漫画雑誌でこの題材を扱いつつ、それはそれとしてギャグ漫画としてもきっちり落とす! いやー、これは本当にいい仕事です。ディ・モールト素晴らしい!

 ところで、「ちょっとした手負いの横綱」って何のネタだったっけ? グーグル先生に聞いても分かんないよー。


 こち亀

 そして、この工事が原因で中川コンツェルンの経営は大きく傾き、それがきっかけとなって日本の経済は急下降、世界経済もそれに引っ張られて急下降、世界は未曽有の金融危機へと追い込まれ、暗黒の時代が到来するわけですね。分かります。
 「就職できない若者」が、単に社交能力ゼロの人間として描かれてる時点で雑誌を引き裂きたくなりますが、
・重要な電気工事などは既にガッチガチに契約が固まってるはずでは?
・営業一筋三十年の中年とか絶対にいるはずだけど、そういう人はどうするの?
 などといった問題もことごとくスルーされているのも気になる。

 更に、根本的な問題として、両さんが頑張って雇用を作るぜ! というテーマのお話なのに、中川が一方的に財産を吐き出してるだけの結果になっているため、話としてもオチてないんですよね。せめて話の筋だけでも通してくれていれば、まだしも読めるものになっていたのでしょうが。


 ハンター

 いくらなんでも、ピトーが惨殺されるようなことはないだろうと思っていたが、そんなことはまったくなかったでござる。
 これ、来週の冒頭で、すでにピトーが八つ裂きになっていたといたとしても全く不思議じゃないですよ。すごく恐ろしい。会長が王と対峙した時だって、ここまで絶望的じゃなかったのに……!

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by ejison2005 | 2010-04-19 19:32 | ジャンプ感想