週刊少年ジャンプ 10年 16号 感想
 初回からこっち、どうにもならない出来だったゴセイジャーですが、先週から大分マシな感じになってきたと思います。まあ、脚本家が変わったからなんだけどさ(´・ω・`)
 とりあえず、○○イック族が~というネタが、各種族をディスる方向に用いられるのではなく、褒めるために使われるだけで印象は全然違うね。
 赤メインの話なのにロボのパワーアップは黒黄担当(そして黒メインが次回)など、ちぐはぐさも目立ちますが、うん、荒川先生は良く頑張った。あれだけ問題点だらけだった作品を、一生懸命に修正しているのが見て伝わってきた。やるだけやっちまってたものを、やれるだけやってくれたと思うよ、本当に。
 あと、来週は野菜を扱う話みたいなんで、ちゃんと野菜嫌いの子供が番組を見て、野菜食べてー! と、思うような構成を期待したいです。早朝特撮はエンタメしているだけじゃ半人前。子供の教材たりえて初めて一人前なのだから。いや、エンタメできてないんだけど。
 つまり何が言いたいかというと、おめえのさっと一品の出番だ! 髭男爵!

 あと、ひとつだけ言い訳させて。
 ……月曜発売だと思ってた。


 ワンピース

 既に、エース白ひげの死や、黒ひげのパワーアップなどの重要要素を消化しきっているため、こっからダラダラダラダラと撤退戦を繰り広げられちゃった場合、どうにも盛り上がらないことになるのが予想されましたが、そんなことはなくスピーディに逃げてくれそうで何よりです。ルフィの治療と撤退さえ描いてしまえば、他の面々はモノローグで説明してしまってもいいしね。
 というか、この面子の死闘をマジに描いてしまうと、何周かかるか分かったもんじゃないので、積極的にモノローグで語って欲しい。例えば、治療後、ベッドから跳ね起きたルフィにバギー辺りが「あの後~」みたいな感じで語るとか。
 あれですね。ハンター最終試験みたいなのを期待してる。


 ナルト

 普通に戦っていれば勝てたものを、何故わざわざ警戒厳重な里の中にまで潜入するのかというのも疑問ですが、鮫肌を敵が回収してくれる前提で計画立ててるのも意味分からんぜ。たまたま鮫肌がビーさんを気に入り、ビーさんの方も気に行ってくれたから良かったものの、「こいつもまた良き強敵(とも)だった……」とか言いながら墓標代わりにされちゃったりしたら、どうするつもりだったんだろう?


 トリコ

 しまぶー苦悩してるなあ。というのが今週の印象。
 まず第一に、今のトリコではどう頑張っても美食會副料理長クラスには勝てない、という前提条件があります。パワーバランスが崩壊してしまうため、ここは絶対に崩せないポイント。
 しかしながら、トリコをストレート負けさせてしまうわけにはいきません。だって主人公なのだから。基本的には強くあらねばならない存在です。
 そういったジレンマの末に産み出されたのが、切り札っぽい冷凍虫(仮名)を用いず野生で戦うことを選択するトミーさんや、土壇場で編み出し最後っ屁にはなったものの、致命傷を与えるには至らないレッグ技といった展開なのではないでしょうか。
 いや本当、この流れだと気づいてさえいれば前々から使用できたんじゃ? という受け取り方ができる(つーか、普通に受け取りゃそう考える)ため、日頃から足技の練習くらいしとけって話ではあるんですけどね。
 主人公と敵の格を維持したまま、敗戦を描くのは難しいってことでひとつ。


 ぬらりひょん

 扉絵の、黒い水をしたたらせたまま柱に抱きついてる羽衣狐様がエロすぎ、部下の忠誠心に、やっぱり黒い水をしたたらせたままニコッと笑って返す羽衣狐様が可愛すぎるため、おい首無! てめー出しゃばってんじゃねえよ! クソがっ! としか思えなかった俺がいる。

 あと、羽衣狐様のやや子がぬえだった、というのはなかなか面白かったですね。ちなみに、ぬえっていうのは、有名な妖怪であるのはもちろん、政治用語で正体のはっきりしないもの、という意味だと特車二課のおたけさんが言ってた!
 この漫画のぬえも、おそらく正体不明でよく分からない、といった能力を有しているのだと予想されるので、その誕生をもって、連載初期に妖怪たちが抱いていたある種の曖昧さ、不気味さも復活し、連載が進むにあたって塗り固めてきた設定群と共存するんじゃないかと思うと、なかなか胸が熱くなりますね。


 バクマン。

 確かに亜城木コンビの言い分は「ふざけんなコラ!」という感じであり、編集長や副編集長のお怒りはごもっともなのですが、しかし、読者側はどう考えても港浦さんに原因があるのが分かってるわけで、そこを完全スルーして亜城木コンビだけが苦境に立たされているのは、何だかスッキリしないぜ。
 本当、高浜さんの一件の時、港浦さんが反省するなり、副編集長から「てめーはどんなコミュニケーションとってんだ? ああ!?」と怒られるなりしていれば、こうはならなかったわけだからね。今回も、ちょっとだけ己を省みたかと思えば、上にぶん投げしちゃう有様だし。彼に関する落とし所が全く見えてこない。

 それと、高浜さんの一件で思いだしたけど、彼も今後、どうなっていくんだろうね。今回やったことはまさに高浜さんの一件再来なわけで、これを踏まえて、高浜さんがどう行動するのかも注目していきたいです。
 しかし、こう考えてみると亜城木コンビと高浜さんは師弟で似たような内容の直訴を行っちゃってるわけで、編集部から問題視されてるのも頷けるよな。彼らの担当である港浦さんも、同じく問題視されているのは想像するに難くないわけで。やっぱこれ、港浦さん詰め腹切るしかないんじゃねーの?

・雑誌との決別宣言!?
 今週ラストの引きですが、ここまできちゃったなら、いっそスッパリ辞めて欲しいなーと個人的には思います。というか、この漫画の題材的に、一回くらいはジャンプと決別した漫画家がどうなるのか、どうするのかを描いて欲しい。
 無論、大人の事情で亜城木コンビを他雑誌に移籍させるのが難しいのは分かっていますが、そこら辺はイザとなったら、「成長した彼らなら前例を破ってでも再度連載して欲しい」みたいなイベントを起こすこともできるわけですし、思いきっちゃって欲しいなあ。


 デビルクラッチ(読み切り)

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 いやいやいや、身体からケムリとか出して許されるのは、干支忍だけだから! ごく普通の現代日本でスルーしちゃらめえ!
 その他にも、コツコツ増やした豚云々の台詞が意味不明だったり、この設定だと、ピンポイントにヒロインが狙われるのがご都合以外の何物でもない……というより、天使さんは対象を選んでないで無差別爆撃でもしてないとおかしかったりと、設定面での甘さが気になって全然集中できませんでした。極めつけに、炎をまとった拳で殴る主人公の必殺技が、何故かインパクトの見開きで完全鎮火しているという、作画ミスなのか何なのかサッパリ分からない絵があったりするし。

 更に、そういった問題点をまるっと無視したとしても、欲望によって力を増すという、この漫画のバトルにおける特色としたい部分が、今ひとつ有効に作用してなかったのも気になったポイント。何かを守りたいという気持ちが力になったって、それ、日本語では義侠心とか道義心とか、そういう呼び方をする感情だよね。
 ここら辺は、もっと「欲」というキーワードがストレートに読者の心に響く展開にすべきだったんじゃないかな。例えば、同じ流れでも「俺は元に戻った彼女とチュッチュウフフするんだあああああ!」みたいな猛り方に変えるとか。
 バトル漫画が自分のバトルの特色を打ち出せないって、かなり致命的な部分だと思うのです。多分、この漫画のバトルを読んでいて「凡百だなあ」と思った人は多いと思うんだけど、それはここら辺が起因しているんだと思うよ。

 それに合わせて、主人公ももうちょっと、欲望に忠実なタイプにしとくとモアベターなんじゃないかな。金使いを荒くするとか、むっつりスケベにするとかね。
 このままでも確かに、そこそこ好感の持てる良い少年ではあるのですが、この漫画がテーマとしているのは「欲」なのだから、主人公はそれを体現したかのような、またはこれから体現するのであろうと期待を持てるような人物じゃないと。嫌でしょう? 栄養はサプリメントで十分ですとか言っちゃうトリコとか、俺は爺ちゃんのような立派な海軍になるぞー! と宣言しちゃうルフィとかいたら。

 次回作では、設定面での詰めの粗さを直し、テーマをきっちり消化した作品になることを期待したいです。


 リリエンタール

 テレビ越しから無責任にあーだこーだ言ってる現実世界組のやり取りが、何だかすごく面白かったです。しかし、この掲載位置で、こんな本筋と何ら関わりがなさそうなお話をやっちゃってて大丈夫なのだろうか。

 ……と、ここまで書いてて気づいたけど、この漫画でこれまで「本筋が動いた!」と思えたのって、初回を除けば、せいぜいこないだの日野家襲撃くらいのもんだよね。確かにストーリー漫画というわけではない。いうわけではないが……!

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by ejison2005 | 2010-03-22 19:43 | ジャンプ感想