週刊少年ジャンプ 09年 28号 感想
 矢吹先生は強く生きてほしい。


 リボーン

 過去にボンゴレファミリーが使用していた武器に変形すると知り、ついに、伝説の、4世が駆使したとされる食事用フォークでの戦闘が見られるのかと期待したのですが、よく見たら「歴代ボンゴレファミリー」ではなく「初代ボンゴレファミリー」でした。無念なりー。
 おそらく、ボンゴレの各守護者が対応する初代守護者の武器を装備するんでしょうけど、過去のボスに関してはともかく、過去の守護者に関してなんて今までろくすっぽ語られていないんですし、ちょっとネームバリューとしては弱いかな、という気はします。

 ところで、初代の武器ってツナと同じグローブじゃなかったっけ? 未熟だったころ、リ・ボーンする度に半裸となっていただろうから、そういう時のためにマントも着用していたとかいうオチでしょうか。
 うむ! それは確かにすべてを飲み込み包容しているな!


 ナルト

 今週のナルトは、またこれまでとは別格のうすら寒さを覚えますね。ペイン編全般に渡って伏線を張ってきた「まったく成長を感じないナルトを何故か信奉していく木の葉の人々」という展開が完全な形で結実し、読者を奈落の底へ突き落します。更には、中盤でゴミみたいなコントを垂れ流す追い打ち付き。

 この状況下、希望となるのは唯一ナルトの洗脳を受けていないダンゾウさんですが、ペイン襲来時に何一つ建設的な行動を取っていない以上、単なる権力欲に取りつかれた悪党っぽいからなあ。そのくらいの小者にしないと、相対的にナルトをすごく見せられないという末期的な状態だというのもありますし。


 ワンピース

 イワさんが立ちはだかるシーンは、「実力ある第三者による戦い」という勝敗の読めなさから盛り上がりやすい状況だったのですが、数ページでアッサリ決着がついてしまったのはちょっと残念です。イワさんの格付けを考えたらもっと粘ってもいいし、せめて一矢くらいは報いて欲しかったよ。イナズマに関しても同上。

 ただし、この決着に関しては、自然系VS超人系……しかも、相手は触れたらアウトの毒使い、ということを考慮すれば、納得できるものではあると思います。あまりにも噛み合わせが悪かった。

 となると、ラストで立ちはだかったミスタースリーへ、否が応にも期待が高まりますね。ドルドルの実の能力は、直接ふれずに戦える性質上、それなりに相性がよさそうですし。彼の改心も、これまで丁寧に描写してきただけあってすんなり首肯できるものだったしね。


 アカボシ

 今週の話を読んでいて思ったのは、ひとえに「詰めすぎ」ということでしょうか。バクマンを話半分にでも信じるのなら、アンケートの結果が反映される(=微妙な結果だったことは容易に想像できる)のは今週からでしょうから、焦るのは分かる。ライバルキャラを投入して、一刻も早くテコ入れする必要があるのは分かる。が、しかし、もうちょっと落ち着いた話運びを行うことはできなかったものなのか。

 今回やったことを列挙すると、ライバルキャラの凄さ描写、主人公との顔見せ、ライバルキャラの影で何者かが動いているという伏線、その真相発覚、真に今回戦うべき相手との接敵、戦闘開始、劣勢、逆転の兆し、という感じになるわけですが、うん、まあ……羅列マジックとはいえ、ちょっとチャンポンにしすぎたことは誰の目にも明らかです。
 結果、バトル漫画だというのに、ひとつひとつのページに込められたコマ数と台詞の数が尋常なものではなくなり、ものすごく落ち着きのないエピソードとして仕上がってしまった、という。しかも只でさえ、この漫画は画面の描き込み密度が高いため、さらに落ち着きのなさを助長してしまっているのです。

 新連載初期の大事な時期である以上、一息に話を進行させて読者の関心を買う必要があるのは分かりますが、咀嚼する余裕すら与えないというのでは本末転倒というもの。ここはせめて、戦闘開始のところくらいまでに納めておくべきだったかもしれません。


 詭弁学派、四ッ谷先生の怪談(読み切り)

 んー、この漫画は一体、僕たちに何を訴えかけたかったのだろうか。そもそも、それすら理解できなかったぜ。
 一生懸命に解釈すると、「ギアス的な何かを駆使する先生が無駄にその能力を発揮し、一生懸命、女子中学生を怖がらせて悦に入る姿へ感情移入してね!」ということでしょうか。んなわきゃあねーか。
 真面目に書くと、「ギアス的な何かを駆使する先生が無駄にその能力を発揮し、一生懸命、学校の伝説を作り出す姿に共感してね!」ということかな。どっちにしろ、入れ込むのはちとツライぜ。

 しかしこれ、要素だけを考えると、ズッコケ三人組と学校の怪談なんだよな。あれとの差は一体どこにあるんだろう。

 そして、この記事を書くにあたり、何気なくズッコケ三人組について検索したら、すでに完結してると知って愕然とした。怪盗Xの再挑戦までは読んでいたんだがなあ。ちなみに、うわさのズッコケ株式会社が一番好きです。

 もう読み切りの感想でもなんでもねえけど、俺、このシリーズ読んでなかったら多分、漫画とか全然読まない人生送ってただろうから、思い入れあるんよ。我がオタク人生のターニングポイント。いずれは文庫全巻大人買いしようか。


 サイレン

 碓氷さんの言動・行動を見ていて何か、とてつもないデジャヴを感じたのですが、三日経ってようやく分かった。この人、ウェルフィンさんとソックリなんだ……。一番肝心なところに目を背け、あらぬ方向へ全力疾走してるところが。あなた方が今なすべきことは、ビゼフさんを探すことでも、ネメシスQの本体を始末することでもないと、ぼかぁ思うよ。
 とはいえ、碓氷さんは星将と接触経験なさそうだから、未来世界を単なるファンタジーワールドだと考えてる可能性もあるから、まだ同列にはできないんだけどね。それを前提に考えるのなら、彼の行動は割と全肯定できるし。事前に情報を仕入れていたとはいえ、危険度の高い地上で、エルモアウッドよりはるかに優れた自治体制・自給自足体制を整えてるのは大した手腕だ。次の火影は彼しかいない……!

 と、ここまで書いた時点で、脳獣のお一人が、ワイズについて知ってるっぽい台詞を吐いてることに気がついた。ウェルフィンコース……確定ッ!


 めだかボックス

 う~む、何かこの漫画を楽しむためのヒントが欲しいです。真面目に楽しむためでも、ネタとして楽しむためでもいい。何なら嫌いになるための何かでもいい。先週までは若干の(かなりの?)嫌い寄りだった僕の精神が、強烈な無関心方向へと突っ走っているんだ。でも、この漫画は企画の試みが面白いから感想は書きたいんだ。だが、何一つ頭に思い浮かぶものがないんだ。ヘルーップ!


 バクマン。

 小豆が、サイコーの仕事を犠牲にしてでもメンヘルしていたいと思うような女の子じゃなくて、本当に良かったと思います。漫画家漫画として考えても、恋愛漫画として考えても。ここで小豆がウジウジし続けていたら、「何でこんな女にサイコーが振り回されなきゃなんねーの?」という印象を読者に与え、治癒不可能のガン細胞と化していたでしょうからね。何気に今回、かなりの分水領だったんじゃないでしょうか。

 漫画家パートの方ですが、三浦さんがドラマ的に分かりやすく(亜城木コンビと大ゲンカする、話し合えばいいのにライダーバトルする等)はないものの、徐々に足を引っ張り始めてきた感じですね。
 打ち切られないことばっかりを考えていて、全然、上を見ていない。ひとコマだけさりげなく服部さんがあきれている様子を入れ、前担当との心構えの違いと、じわじわ順位の下がっている原因が担当交代にあることを示唆しているのも高ポイント。大場先生は、こういうさりげない仕事が得意だよな。もちろん、前回で仲良くなった高浜さんが早速、忠告をくれているのも良ポイントです。

 ここからは、いよいよ打ち切られるかどうか瀬戸際の戦いを描くんでしょうし、ある意味、バクマンで最も注目すべき展開へ突入したのかもしれませんね。


 トリコ

 今のトリコなら普通に殴っただけで破壊できそうな気がしてたけど、ここまで強化されても完全破壊には10連釘パンチが必要なのか。GTロボ硬いなー。
 とはいえ、今までは核アンテナ破壊に頼る必要のあったGTロボ戦で、初めて本体完全破壊を成し遂げたことにより、トリコのパワーアップは最高の形でお披露目できたんじゃないかと。スタージュン様に反撃させることにより、「棒立ちで必殺技喰らうとかバカじゃねーの?」というツッコミを回避しつつ、持ち技全てに見せ場を用意してるのも丁寧ですし。また、地味なところでは、腕を切断されたスタージュン様が痛みで一瞬、茫然自失となっているのも良かったです。彼ほどの実力者でも、度を超えた痛みには耐えかねることがあると示すのは、ちゃんと今後に生きてきそうだしね。

 しかし、この漫画も来週で一周年なのかー。すげえ密度と安定感でここまでよく、突っ走ってきたもんだ。


 ぬらりひょん

 やっぱ現代でぬらりひょんがスゲー妖怪だと描写されている以上、いちいちぬらりひょんの人格とか凄さとか、演出してかなくて済むのが過去編の利点ですね。ヒロインのお人柄と可愛さだけ全力でアピールし、「悪者にさらわれたお姫様を救え!」という古より伝わるシチュエーションに持っていきさえすれば、フルスロットルで突っ切れるもんな。

 そんな燃える展開だけど、凄く、掲載順が、ヤバイです……。


 To LOVEる

f0029827_2324138.jpg

 ↑一瞬、クロがTo LOVEるプリントの施されたコートを着ているのだと勘違いして「気でも狂ったのか!?」と思ったが、本編はそれ以上に気が狂っていた。何かものすごく爽やかな顔で悟っているクロですけど、君の目の前で起こったのは、「超次元的な意思の力で全裸になった美少女が、同じく超次元的な意思の力で乳を揉まれた」というだけの事象だからね。

 そして、そうと分かった上でも、何となく読者を納得させてしまっているのが、この漫画の恐ろしいところなんじゃないかと。きっと僕らは、全裸とか乳揉みとかに対してゲシュタルト崩壊を起こしているっ!

[PR]
by ejison2005 | 2009-06-11 02:42 | ジャンプ感想