週刊少年ジャンプ 09年 26号 感想
 逆転検事買ったよー。俺のみっちゃんが真実を暴くぜ!
 ……時間があれば、な。


 べるぜバブ

 う~ん。キャラのやり取り(病室に集う今までボコられた人々とか)は安定感があって、とても安心して読めるんだけど、どうにもこうにもキャラ設定をストーリー内で描写しきれていない感じがして、それがこの先への不安をかき立てるんですよね。今は良い。しかし、後へ繋げていけるのかという。
 小さなところでは、まず姫川さんのぶち込まれている病室ですね。この人、登場時にもこれといってお金持ちらしい描写がされなかったのに(台詞での説明のみ)、今週に至ってはバナナを恵んでもらってる始末だよ! 微笑ましいんだけど、微笑ましいんだけどさ、この人のキャラクターコンセプトとしてはそれでいいのだろうか。
 そして大きなところでは、何だか邦枝さんが正義の人みたいな描写をされているところ。これは姫川さんの初登場時と同系統の失敗で、具体的に石矢魔高の女子が男子の手でひどい目に会わされているシーンも、邦枝さんがそれを防ごうとしているシーンも存在していないのですよ。パンツ覗こうとした不良や、グッドナイト下川さんは邦枝さんたちも挑発してたところあったし、そもそも彼女らは武力を有しているし。
 というか、先週まで思いっきり余所に遠征行ってたしね。金剛番長のごとく悪い番長をこらしめに行ってたとか、何か理由が欲しいところです。

 まとめると、何だかそれっぽ~い雰囲気を有してはいるんだけど、実体として形作られてない印象を受けるって感じかな。雰囲気だけで押せているうちはいいかもしれないけど、先を見ると不安でならんのです。


 ワンピース

 サンジのイジり方に定評のある尾田先生ですが、とうとう扉絵連載まで押しやられちゃったよ。他の面々はコネを得たり、ストーリーの枢軸へ近づこうとしていたり、パワーアップしそうな感じだったりと、何らかの役得を得ているというのに!
 くまさん的には、おかま拳法のひとつでも身につけろよという意味合いなのかもしれませんが、全然違う方向にステータスアップしちゃってるな。下手すると、連載終了まで扉絵世界の住人になっちゃいそうなほどに。こんなフーゴ以下の扱い受けてる主力メンバー、久しぶりに見た。


 ナルト

 こないだからの問答って要するに、
「俺が今こうやってお前を止めようとしてるのは、回り回ってお前自身の意思を体現しようとしてたからなんだってばよ!」
 って意味だと思うんですけども、何かよく分からないままに難しく語ろうとしちゃってたせいで、もんのすごく意図が伝わりづらいものになっちゃってた気が。しかも、ナルト自身にはそのための具体的な方策が存在しないし。
 いや、なんかこれも違う気がするなあ……。誰でもいいから、この問答の内容を分かりやすく簡潔に翻訳してくれないものだろうか。


 アカボシ

 今週の翠蓮ちゃんはす巻き可愛い。

 先週の段階でもそうだったんだけど、今作における「あまりにもリアリティのない悪行」っていうのはどうにかならないんでしょうか。巨大戦車で街を破壊&大殺戮とか、関所で身ぐるみかっぱぎとか、部下大量殺戮とか、それやって困るのはあんたらだよ? いいの? って感じで、逆に悪役が心配になってくる始末です。
 いや、もちろん、実際の歴史で似たような圧政が行われた例なんざいくらでもあるのは分かってるんですよ。でもね。「だって実際にあったことだから」で納得できるノンフィクションと違い、フィクションには読者を納得させるだけの理由付けってのが必要だと思うんだ。
 例えば、「とある劇場で役者が狙撃されました。ですが、それを実行可能な人間はこの地球上に絶対存在しません」というシチュエーションがあったとするじゃないですか。それで、そのオチを「超小型隕石が天文学的確率で直撃しました」というものにするとしましょう。
 これが、
 現実に起こった出来事の場合 → 奇跡体験アンビリーバボー
 フィクションの結末 → 後世まで語り継がれるネタ
 です。
 フィクションっていうのは想像のままにやっていけるようであって、実はある意味、現実よりも自由の幅が狭まっていたりするってことですね。その辺、天野先生はどう捉えているのだろうか。

 あと、黒コゲになっても死なない敵さんを見て、テン・コマンドメンツ第2の剣 爆発の剣「エクスプロージョン」を思い出しました。物は切らずに爆発させるだけだから、相手をあんまり殺したくない主人公が好んで使ってたというやつ。鉄の棒でぶっ叩いても死なない、逆刃刀の魂は脈々と受け継がれているでござる。

・コメントとか読んで
 コメントで、この漫画に足りないのは「主人公を『それはいけないことだ』と叱ってくれるようなキャラ」って意見が多かったんですけど、それには僕も賛成かな。とにかく、読者側の倫理観を代表して主人公らに伝えてくれるような人材は欲しいところです。いまんところ、失敗した門矢士って感じになってる。


 ブリーチ

 来週、「いや、だからその理屈は私も同じだって」と言われてまた一週使用する展開だと予想。
 日番谷隊長は何をもって、「武器は同じだけど俺はお前より高度な技が使える!」とか思ってるんだろう。いや、日番谷隊長だからこそ、か……。すごい、負け、フラグ、です。


 トリコ

 冒頭、五ページも費やしたアカシアによるグルメ細胞発見のくだりが、いい感じに本編でのトリコ大活躍へと説得力を与えていたと思います。例え閑話休題になろうとも、グルメ細胞の進化が主題となるVSスタージュン様戦において、グルメ細胞がいかに凄まじい存在なのかを描写するのは、必須ですから。他の作品を持ち合いに出すのはどうかと思うけども、べるぜバブなんかはこういったフォローが行き届いていない感じがするんですよね。

 ところで、「ほんの少しの絶食が~」のくだりで、仮名ライダーを思い出したのって僕だけですかね? ちょっと、マイナーだったかな。


 めだかボックス

 今週はコメディとしてスラスラ読め、初めてこの漫画を面白いと思えました。
 そう思えた要因はおそらく、めだかちゃんの完璧人間ぶりを先週までと同様にマンセーするのではなく、オチとして利用したことにあるでしょう。すごいものをただすごいんですよーと言われても、そりゃまあ「ふーん? そうなの?」としか反応のしようがないもんね。

 望めるなら、今後もこっちの方向で頑張って頂きたいものです。


 バクマン。

 登場すらしていないのに己の進退を勝手に決められてしまうとか、何気に今回最大の被害者はKOGYなんじゃないだろうか。金未来杯の時はともかく、今回、彼自身は別に何一つ悪いことしてないのにね。

 しかし、中井さんは今回のエピソードで男を見せたなあ。この漫画の中で、最も努力・勝利・友情しているんじゃなかろうか。巻末コメントによるとカットせざるを得なかったという、中井さんが警察と絡むシーンもぜひ読みたかったぜ。
 そして、そんな中井さんに引き上げられる形で、蒼樹さんも好感度をグイグイ引き上げられましたね。ここまで積み重ねた上でのデレは、強烈な破壊力がありました。ようやくバクマンにヒロインが誕生したでえ!


 ぬらりひょん

 何というこれなんてエロゲ? な展開。ここまで、どストレートな夜這いを敢行するとは思ってなかったから、真面目なシーンなのに吹き出してしまった。
 これだけだと、ゆらちゃんのご実家がデカくなった理由がよく分からないから、リクオの父ちゃんが生まれた後でお姫様と花開院さんが結婚したりするんですかね。つまり、リクオとゆらちゃんは遠い親戚だったというオチと。現代で花開院にメシを食わせてもらった云々とあるから、この過去回想の中で、爺ちゃん、姫様、花開院さんの三人が友情を育んだりとかするのでしょう。


 To LOVEる

 孤島症候群かと思っていたら、ブラックキャットになったでござる。この流れでいくと、嵐山さんも普通に宇宙人なんじゃないかな。導入部分はちょっとどうかな、と思ったけど、宇宙人設定を活かしてちゃんと独自色を出そうとしてるのにはひと安心。

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by ejison2005 | 2009-05-28 20:12 | ジャンプ感想 | Comments(7)
Commented by ぺんぼー at 2009-05-28 20:56 x
めだか
めだかの性格が芝村舞にしか思えないんですよ。
300の事件を解決したらSランクエンドですよ。
Commented by ejison2005 at 2009-05-28 21:10
>>ぺんぼーさん
いや、柴村さんはもっと萌えるはずだ!!!
Commented by ニテンドー at 2009-05-29 17:45 x
>ナルト
訳:作者はネタが切れたんだってばよ!


>バクマン
不良に絡まれるシーンに涙腺が危なくなった。
そして、「アレだけ寒いところで描いたのにこんなきれいな線・・・」てほめてるシーン、
せっかくだからどんくらい綺麗に描けてたのか見せてほしかったです。

>ぬら孫
これはコミケが楽しみでしょうがない展開。ごちそうさまでした。

>ブラックキャット
あ、ありのまま今おこったことを話すぜ・・・
俺はいつもどおりとらぶるのページを読んでいたと思ったら
いつの間にかブラックキャットになっていた・・・
何を言ってるのかわからねえと思うが
俺も何をされたのか分からなかった・・・
マジカルキョーコだとか、時折現れるトレイン服だとか
そんなチャチなものじゃあ断じてねえ、
もっと恐ろしい、矢吹健太郎の片鱗を味わった気がするぜ・・・!
Commented by くろいの at 2009-05-30 22:02 x
はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いてます。
仮名ライダー、空科大戦ですか。懐いネタを……。

えーと、ジャンプに関してですが、めだかボックスはアレですね。
人間味が有るかどうかは読者が判断するんで、モノローグで言われても薄ら寒いだけですよ。あと早くもハヤテのごとくでネタにされてましたよっと。
Commented by マルダー at 2009-06-01 22:34 x
>いまんところ、失敗した門矢士って感じになってる。
が「完璧にわかった」過ぎる例えだったのでおもわず初コメントをば。
ツッコミつつ笑いのツボでお仕置きする夏みかんが初っ端からいるから
士がまだ横暴気味でよくキャラわからない初期も安心して見れてたんですよね。

他にも根回ししてユウスケら他ライダーの笑顔を守ったり嫌いな食べ物でいじられたり
写真を誉められて喜ぶとか好感持たせるのに抜かりが無いですよね。
アカボシの人は食べられそうな地鶏がいつの間にか消えてたとしても確実に腹の中コースだろうなぁ…
Commented by ejison2005 at 2009-06-03 02:07
>コメント返信について
明日も出勤なんで、ちょっとレスは後日にさせてください。申し訳ないです。
Commented by 漫画家志望 at 2009-06-03 19:12 x
個人的にめだかボックスはメダカが金剛番長ばりの超人ぶりを見せてくれたら超人描写にもなにか思うところができるんじゃないかと思いました。
「な・・なにぃ~~~ッッ!!?水の上を走ってわたるだとおおお!!?」
「何を驚いておる善吉?左足が沈む前に右足を出す。それを繰り返したまでだよ」
うん、クールな金剛番長だ。面白いかもしれない。