週刊少年ジャンプ 09年 11号 感想
 劇場版ナルトの予告ページでサイが出てるのを見て、「あ~こんなのいたなあ」と思ってしまった。主人公チームの一員なのに……!


 バレンタインスペシャル
 何も学園要素のある作品に限らんでも、全作品でやればよかったんじゃないかな? ああ、それでカラーにしたらお足が出ちゃうのか。
 以下、各作品ごとに。

 リボーン……これ、番外編っていうか単なるイラストだよね?
 バクマン……僕が個人的にパロネタを愛してるからだけど、とても充実感がありました。
 アイシールド……初めて花梨に存在意義が生まれた気がする。
 スケットダンス……この企画の中では一番面白かったかも。ぼっすんの幸せへ素直に共感できた。
 To LOVEる……まあ、こうするしかねーよなーという感じ。この漫画の場合、小ネタとかではお茶をにごす結果にしかならんし。

 そんなこんなで、スケットダンスの完成度が飛び抜けて感じられた今回の企画でした。良かったな! ぼっすん!


 ナルト

 ペイン戦は同じ難点を抱えたまま、それを解決せずダラダラダラダラダラダラダラダラと引き伸ばし続けているため、必然的に同じような感想ばっかり書く羽目になってしまうわけですが、本当に里の皆さんは何でこうまで頑なに観戦コースを選んでるんだろうね。今回なんて、生けるSNSことカツユが色んな人にくっついてるわけですから、天道ペインの弱点であるインターバル云々から「じゃあ! 全員で波状攻撃すればいいんだ!」という結論へとあっさり至れそうなもんですが。

 もしくは、今週ヒナタが妙にクローズアップされていたことだし、来週倒されそうになったナルトをヒナタがインターセプトして助けるという展開なのかもしれません。が、それはそれでもっと早くそうしろってツッコミしか生まれないという。岸本先生はどうしてこう、自ら展開の袋小路へと突っ走ってしまうんだ。


 ワンピース

 今週出てきた、最深層囚人の海賊さん方にはもう少し自重をして頂きたいところ。あなた方、エースらと同じ階層に捕えられてる以上はそこらの下っ端ってわけではないんですから……。
 挙句、署長の能力で犠牲者を出された途端に大人しくなってしまったりとか、同じ階層の囚人であるエースたちの威厳まで一緒くたに下げられてしまった気分なのです。
 一定以上の強さを持つ妖怪は皆S級へと分類されていたように、これ以上に厳重な牢が存在しないからエースたちもここにいた、という展開にもできるかもしれませんが、それだとクロコダイルの銀メダリスト発言が微妙に滑っちゃうかな。


 銀魂

 今週取り上げられていたRPGのグラフィック論争ですが、ぶっちゃけ僕は大学を卒業した辺りから全然RPGに触らない人になっている(せいぜい、リメイクされたドラクエ4を遊んだくらい……5はまだ)んで、ここら辺ピンとこない部分が多いんだよな。作業的な部分が少しでもあると、それだけでげんなりしちゃうし。

 ちなみに、最近ハマッてるゲームはサドンアタック。いや、最近ハマッたというか、一年くらい前にハマッったのを再び始めただけなんだけどね(エイムがボロボロすぎで笑った)。このゲームは、対人FPSに必要なエッセンスを全て盛り込んでいるし、比較的低スペックで遊べるし、何より無料だしで非常にオススメ。でも、TRGだけは勘弁な。


 トリコ

 VSオブサウルスは、冨樫先生方式ですっ飛ばされてしまいました。中ボスですらない相手に苦戦する話なんて一周かけてらんないってことでしょうか。要は、苦戦したトリコがバトフレを使用し、さらに消耗したという結果だけが欲しかったわけですし。

・仲間割れを始めるGTロボの皆さん
 ギドさんってば、相手が身動きの取れない状態だから調子こいてこんなことしちゃってるけど、よくよく考えたらお互いの本体は仲良く、あのルームランナーみたいな装置の上でパントマイムをしているわけなんですよね。核アンテナを破壊しちゃった以上、今度は相手が無防備な自分の身体に好き放題できちゃうわけで、それを考えるとなかなかの蛮勇っぷりだ。全てが終わった後、ギドさんがGTロボとの接続を断つてふと気がついたら、額に「肉」とか油性ペンで書かれてるんじゃなかろうか。


 バクマン。

 今週のバクマンは、要約すると今まで金と名声目当てで行動してきたサイコーが、それ以上のプライスレスな何かを求めるようになったというお話なわけですが、それを「主人公が」「ライバルキャラに」気付かされているというのがすごいところだよなー。
 今まで、僕はエイジが純粋なクリエイターとしての道を歩み、亜城木コンビが打算的なクリエイターとしての道を歩むのだと思っていたし、皆さんも似たような予想をしていたと思うんだけど、サイコーが綺麗なサイコーに生まれ変わった以上は、打算的な要素を切り捨てていく方針なのかもしれません。
 初期の亜城木コンビが鼻持ちならなかった理由のひとつは、そういった計算高さもあったと思うし、案外とこれはテコ入れなのかもしれないね。

・To LOVEる布教 バクマン編

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 まさか本家でやられるとは……!

 何か今週のバクマンはモラトリアムな内容でしたし、折角だから僕もそれっぽいことを書いてみるけど、実はコラ形式で何かをやってみたいっていうのは、冒険の書をエキサイトブログに移す前からあったんですよね。で、色々と試行錯誤した結果、流行だったデスノコラ形式に乗っかる形で、あんな感じのコンテンツとして仕上がった、と。
 現在作ってない理由は、まあ忙しさとかそういうのもあるし、PCを買い替えた結果、コラ制作に使用してたソフトが手元から消失したというのもあるんだけど、個人的に興味が失せてしまったというのも大きいかも。何というか、僕は熱しやすく冷めやすいんだ。ずーっと同じ芸を続けるというのも、それこそ芸が無いしね。

・福田さん的な「理想のジャンプ」
 うわー、これ、よく掲載できたもんだな。編集部も、OKを出すまではそれなりの話し合いを経たのではないだろうか。
 以前、僕も椅子取りゲームの理論を書いたことがあるんだけど、現状だと新連載が生き残るのは本当に難しいですよね。いや、それでもトリコやこの漫画は人気を掴んでいるんだから、結局は本人の実力か……。
 ちなみに、僕は現在では考え方を少し変えています。ジャンプを良くするには、編集部内へ風水に留意しながら神棚などを設置し、ペンネームの画数には細心の注意を払い、毎日ひたすら神に祈る! これしかない……!


 ぼっけさん

 うぇ!? メケってジョジョ四部の間田や小林玉美みたいに、「知り合いではあるけどスタメンではない」みたいなスタンスのキャラかと思ってたんだけど、もしかしてレギュラーキャラなの?? そ、それはちょっとビジュアル的に苦しいんじゃないかな……。ストーカーだし。

 しかし、それはそれとして、ワンエピソードの間に、
 新手に苦戦 → 弱点発見 → 逆転したかのように思えたが敵には更なる秘策が!
 という流れを消化したのはナイス。真っ当に能力者バトルやってます。敵があらかじめガス栓を開けておいたっていうのが、自身の能力を熟知している感じでいいね。


 スケットダンス

 んー、今週はちょっと、感覚的に共感できなくてそれが引っ掛かり、いまいち微妙な印象を受けました。
 と、いうのも、スペクターのこのスーツって、普通に布を通じて物を掴めそうな気がするんですよね。手の動きが反映されないほど分厚い生地を採用してるとは、とても思えませんし。仮につまめなかったとしても、両手で挟みこむようにして捻ればカギは開けられるしね。

 いや、三人がぬいぐるみに入った状態での寸劇は非常に面白かったんだけどさ。面白かっただけに、そこがちょっと残念だったんだ。


 ブチカマシ(読切)

 何というか、ダンス版オーバータイムって感じ。ダンス版キックスメガミックスでもいいけど。要するに、面白くなかったということです。

 というか、僕はダンスバトルというのがそもそもどういうものなのかを全く知らなかったので、ものすごい置いてけぼり感があったんですけど。お爺ちゃんが若い頃に黄金時代を築いたってのも、そんな昔っから存在する競技なの? それとも近未来が舞台なの? って感じですし。

 マイナースポーツ(だよね?)を題材にしているんだから、もうちょっと競技そのものへ興味を持たせて欲しかったな。


 こち亀

 部長がまともだったというだけで、今週のこち亀には満点をつけたくなった。両さんは元が元だからある程度崩してもまだ見れるけど、元が人格者である部長を崩されると本当に読む気が起きなくなってしまうんだ。先週の冒頭部、「時代劇見たい~」と言いながらゴロゴロする部長は本当にひどかった。GN毒電波ソングにやられてしまったのかと思った。

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 ぬらりひょん

 青田坊が手洗い鬼を助けているのが地味に良かったです。解説役も必要ですし、何よりこの状況で徹底抗戦なんて、普通の感性を持ってるなら絶対しないでしょうしね。敵に負けた上、自軍大将がガチで自分を殺しにきたというダブルパンチで戦意を完全にくじかれてるわけですから。
 駄目な作品だと、こういうところで感情の動きなどを一切考慮せず、バカAIみたいに戦闘を続行させちゃうからなあ(しかもそれでテンポが悪くなる)。

 どうでもいいけど、刀を口に突っ込まれてるゆらはちょっとエロかった。


 ネウロ

 わーい、先々週の予想が当たったよー!
 で、それだけだと後に続くサプライズ要素がなくなってしまう……ありていにいって「そ、そんな方法を使うのかー!」と驚く楽しみが減じてしまうわけですが、ここへきてイレブンがまさかのネウロ魔人形態への変身披露。次回への引きもバッチリだ。


 アスクレピオス(最終回)

 カインもそうだったけど、全ての伏線を拾ってよくもまー綺麗にまとめたもんです。パレはどうやって助かったのかよく分からんかったけども。

 この漫画の場合、難点となったのはやはり、手術シーンそのものにそう快感を見出すことができなかったということでしょうか。これは、医療物という地味なジャンルが誌風にマッチしてなかったのも勿論あるけど、それ以上に考証がいい加減だったというのも大きかったと思う。手術したら速攻で街を立ち去ってる(アフターケア無しということ)時点で、素人にもつっこめちゃうレベルでしたし。前にも書いたけど、雑菌などの「中世の環境下で行うからこそ起きうる外科手術の問題」もスルーされちゃいましたし。

 また、主人公であるバズのキャラクターも問題で、序盤から「猫を見てたら轢かれそうになる」「普通に歩いてたら崖から転落」などの痴呆症レベルな描写をされてしまったため、好感度? 何それ美味しいの? という状態に。
 成長時のブレ幅を大きくするためにヘタレキャラとしたのかもしれませんが、あれはいくらなんでも低レベルへ置きすぎだったんじゃないかな。

 ストーリー的にも、これは医療物の宿命でもあるとはいえ、権力闘争といういかにもジャンプ読者受けしなさそうなものになっちゃったのはキツかったんじゃないかな~と思う。僕なんかも、食指をそそがれなかったし。

 結論からいうと、「ほぼ確実に患者を助けられる能力を持った主人公」が「巨大な権力闘争に翻弄される」という医療物のテンプレートをベースに、ファンタジー的な味付けを施してみたものの、取材の甘さから中世世界での外科手術というシークエンスに説得力を持たせられず、キャラクター造形も微妙で、別にファンタジーにしなくても可能なストーリーばかりが中盤以降、前面に出てしまう歪な作品になってしまったというところでしょうか。
 やっぱり、中世世界での外科手術に対する描写が甘すぎたのはまずかったよなあ。そこで手を抜いちゃったら、舞台をおファンタジーな世界にした意味そのものが消滅しちゃうわけだし。

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by ejison2005 | 2009-02-09 01:34 | ジャンプ感想